三亜(東洋のハワイ)に行ってきたという話
おばんです。サイトーです。
ちなつさんのOTTも終わってしまったし、GWもとっくに終わっちゃったし、お盆休みも終わっちゃったし・・・
次の月組さんまで何を楽しみに生きればいいのかしら・・・私・・・
そんなこんなで、だいぶご無沙汰でしたが(サイトー転職しまして慣れるまで激務だった笑)いくつか前の記事で「また今度!」としていた旅行の備忘録をば、と思いましたが、記事を書こうとすると写真を見返さなきゃと思い、写真を見る→このご飯美味しかったな、ここ楽しかったなってなる→今日はもういいか明日にしよう→寝る
この無限ループですよ!困った困った!(絶対写真を見始めなければいい話)
と言い訳はこれくらいにしまして・・・
中国の三亜(海南島)というところに行ってみました。という話です。それ以上でもそれ以下でもない。
実は旅行中日本人には一人も会わなかった気がする・・・というくらい穴場ではありました。
ただね、穴場すぎて、自分が旅行の計画を立てるときにあまり参考になる記事がなかったので、今度誰かがどこかで行く参考になればと思います。
三亜は東洋のハワイなのか?
結論から言えば・・・高級海外資本リゾートホテルのプライベートビーチ・プールや中庭からの景色はまさに東洋のハワイ!!!!でした!!!!
うん、ハワイ行ったことないけど!!!!爆
ですが、普通の街中は中国の観光地(ちょい田舎風)という感じ。
普通に路面店にこんなお店もバーンってある雑多な感じダヨ☆
海南島って全てハワイみたいなんだ~~ワ~楽しみ~となると肩透かしに会う気がします!!ご注意を!!
旅行者のお国比率ですが、50%中華系・30%ロシア人・15%東南アジア韓国・5%その他くらいの割合かな、という感じです!日本人は・・・ほぼ見なかった!
(サイトーはずっと韓国人に間違えられつづけ、お店の人は翻訳アプリで中国語から韓国語に翻訳してくれてホラと画面見せられても・・・分からんわ!!!むしろちょっと中国語の漢字のほうで言いたいこと分かったレベルだわ!!別のお店でもスッとご厚意でハングルのメニューを出してもらい、気遣いいただているからむげに断りづらく、最終的に片言のハングルで注文した。なんだこれ)
中国の人たちが遊びに来るリゾート地という感覚で、ロシアの人が多いのは、おなじ共産国圏だからなのかな・・・。。
ホテル
一・二泊目:三亜鳳凰島酒店
チャイナマネーの権化のような場所笑
客室は意外ときれいで広くて天井が高かった!バスタブはなし 一人一泊3500円くらい(安)
チェックインの場所と実際泊まる部屋が棟が分かれているので移動がやや手間だった。
鳳凰島っていうとだいたいタクシーのお兄ちゃんは「ああ~あそこかOKOK」ってなってたんだけど、どうやらホテルとマンションとあるようでして、マンションのほうが奥なのね。一回間違えて分譲マンションのほうに車止められて「え、ここじゃないZE」ってなって結構な距離歩いて戻りましたので、ちゃんとホテルのほうだぜ!って言わないと危ないぜ!笑
三泊目:Sheraton Sanya Resort(三亜喜来登度假酒店)
ホテルはヤロン湾のビーチに隣接していてプライベートビーチ。ホテルの部屋からの海の景色・ヤシの木の景色はまさに東洋のハワイのよう!
ホテルの部屋は広々としていましたが、設備は少し古めでした。(バスタブはあり♡)
雰囲気は本当によくて、スタッフも構われ過ぎずほどよい距離感だったので、一泊しかしなかったのはやや後悔・・・
プールでのんびりして、お腹すいたらご飯食べて、ごはん食べたら海辺でお昼寝して・・・肥える・・・!あぶないところだった・・・!
ホテル内のご飯は高いから、歩いて10分くらいのところにあるちょっとしたフードモールに行くこともありかと!(スタバもあったよ)
気になるご飯!
海に面しているので海鮮メニューが豊富です。あとはだいぶ南ですが中国なので中華料理は普通に美味しかった。
http://www.sanya-city.jp/food.html
あとはマンゴー!これは夜お店で買って、ホテルに持って帰って切って食べましたが大きいしとにかくねっとり甘くて絶品だったので是非に!
街角のフルーツ専門店では、その場でザクザクカットしてくれる頼もしいお姉さんがいるので、もっといろんなフルーツにチャレンジしておけばよかったなと思った!
日本食のお店はぱっと見はないので、どうしても味噌汁が飲めないと大変な方はレトルトを是非・・・
あとはね、三亜の名物としてガイドブックなどによく載っている「文昌鶏」はどのお店で食べても骨が多く身が少なかったので、個人的には美味しさが分からず、あまりおすすめできない(笑)
「東山羊」の蒸したお肉は本当に臭みがなくて、美味しかった!これはまた食べたい
市内の海鮮広場で伊勢海老・アワビをテイクアウトし、広場内のお店で蒸してもらったものがコスパ◎でふわふわプリプリで美味しかった!!
中国語でもっと値切れたはずなのですが、圧倒されてしまってそのまま買ったのが後悔です。。
これがあれば/ここには注意
wiーfi!
え、wi-fi持っていかなかったの・・・?と友達にもドン引きされましたが、持っていかなかったんですよね。その分スリル満点のコミュニケーションとご飯頼んでも何が出てくるかわからないドキドキ感はすごかったです!
中国はファイアーウォールのせいで、TwitterやらLINEやらInstagramなんやらが出来ないので、デジタルデトックスにはぴったりですが、それが見れないと困る!という方は是非ファイアーウォール対応のwifiをご準備下さい!
発音!
夜中に空港についてホテルまでの足はタクシーのみ・・・でもホテル名発音が伝わらない!という時、「booking.com」なら、予約したページから「現地言語で表示」というボタンがあるので、そこを押して表示させればOKでした!
これが本当に助かった・・・!
空港!
三亜へは、直行便は日本からはないので、香港や北京等を経由していく必要があります。
三亜のメイン空港は、「三亜鳳凰国際空港」
まず到着時に「指紋を登録させる機械」があるのですが、混んでた場合これはスルーしてもよさげでした!
これに並んでしまって、結局、その機械が上手く作動してくれなくてね・・・列の人のイライラ度がどんどん高まっているのが感じられる・・・という時間を過ごしましたが、
結局イミグレで指紋を取ることができるので、ここはスルーでもOKそう。
あとは、空港は何もない!免税店も外にはないので、発着の時間帯によってはご注意ください!
到着時間によっては、自分で必死にタクシー捕まえるしかないので、勇気と根気が必要
イミグレで相当時間を費やしてしまったので、スーツケースがとっくに出てきていて、見つけるまでに時間もかかって大変だった。
事前にタクシーとか予約できてればよかったんだけど・・・
おにいちゃんにサイトー比最大限の笑顔で乗せてって力業で頼んだよ・・・
乗り物
タクシーは初乗り10元(158円くらい)と激安だし、運転手さんは白タク以外はメーターもきちんと倒してくれる良心的な車が多かったので、使い倒しても多分日本より全然安いです。
帰りはタクシーで空港まで向かいましたが、高速道路かっとばしても日本みたいに高速料金はかからなかった(はず!)
あとは、目的地がはっきりしていれば市内のバスはどの距離のっても2元(30円くらい)だったので、それを利用しても面白いかと!
バスは、「前から乗る・前払い式」です。現地の方は全員QRコード決済でしたね。
サイトーはwifi難民だったので全て現金払いですが、その場合は募金箱みたいなクリアボックスにお金を入れるので日本みたいにおつりはでません!
釣りはいらねーよ、とっときな形式でした
(サイトーはおつり要求したら運転手さんに嫌な顔されたので、とっさに度量の大きな人風を装いましたよね。うん。お釣りほしかったな・・・)
市内を歩いていると白タクとかバイクのお兄ちゃんに凄い勢いで乗ってけよと絡まれるので、強い心でNOと言えるようにすること。よそ見をしないで、まっすぐ前見て歩くこと。これ大事。笑
環境に配慮してかバイクは全て電動でした。だから後ろから音もなく近づく電動バイクに本当に注意!
by 地球の歩き方(笑)
バイクブーンって音しないからね!!!サイトーはなんどもひかれそうになりました(シンプルにどんくさい)
帰りの飛行機では、チェックイン時間にならないと係の人がカウンターまで入れてくれない形式で、外でだいぶ時間をつぶしていたら、結局チェックインギリギリになるというね・・・
2時間前かなと思っていたら、「お前らで最後だから!!」「早く早く!!」みたいな感じでね・・・そんなに焦らせる??みたいな。あれはなんだったんだろう・・・
余裕をもって中に入ってチェックインしてしまうのをおすすめします!
観光は?
三亜の夜景がとても楽しめるところが鹿回頭公園!(入場料35元)
頂上に行くまで電動カート(有料)か歩きのシンプルな2択
サイトーは己が足を信じて歩きました。
が、結構な山道を登るから息切れするし、傾斜が意外とある・・・し、横をすごいスピードで電動カートが何度も横切るから心が折れる
でも、歩きじゃないと見えない景色とか空の色の移り変わりとか、頂上に着いた時の爽快感が桁違いでした!
狩人が美しい鹿を追いかけて森に迷い込んで仕留めようとしたとき、鹿が頭を後ろに振り返った瞬間、美しい女の子の姿になり・・・狩人と恋に落ちたとかいう伝説の地らしい
サイトーはよく振り向きざまの鳳月杏さんに恋に落ちておりますけれども、ふりむきざまってずるいよね~分かるわ~って
遠い異国の地でちなつさんの伏せがちな瞳・まつ毛芸に思いを馳せたのでした(おい)
電飾ギラギラにライトアップしなくてもいいのに・・・と思ったけど、、しかたないか。
大階段もあったから、大階段ごっこしたよ☆彡
今度はもっと中国語を話せるようになってからリベンジしたいところでした。
ちなみに、帰ってから暴飲暴食による腹痛に1週間悩まされました。ちゃんちゃん
「オレステイア」感想続き2
どうも!おばんです~サイトーです~!
オレステイアの感想①では、つらつら書ききったつもりだったのですが(え、あれで?というつっこみはなしで!笑)色々思い出したりしたこともあったので、感想②に行きます!
読み返すと自分の感想ってこんなまとまってないのか、ってゾッとするので、読み返さずに行きます!(おい)
戯曲買って戯曲を中心に車座に座って、見た人で口々に感想とか考察とか言い合う無責任な会があったら透明人間で参加したいレベル!!他の人の見解とかギリシャ悲劇に精通している人が見たこの舞台、的なのも聞いてカタルシスを得たい。すごく得たい。
舞台機構がすごいんだ よね。
3幕で4時間20分(20分間の休憩を2回挟む)というとても長い舞台なのですが、あんまり長さを感じなかったのは計3幕で舞台機構がガラッと変わるから、という理由もあるんではないかなと思いました。
舞台の使い方がとても面白かったです。(なのに1回目の感想で舞台機構についての感想を一切書かなかったという抜けっぷり)
今回は、前の座席をつぶして舞台にしている関係でさらにとても奥行きがある舞台になっています。
舞台中心には正方形(に見えた笑)の縁石に四方を四角く囲まれた空間に、天井からは大きな白いカーテンがつるされています。カーテンが時に部屋の壁となり、時に浴室の壁になり、スクリーンになり、変化することで舞台を進行していくのも面白いなと思いました。
1幕は、シフォン素材のような向こうが透けて見えるくらいの白い薄布カーテン
これが、ずっと動かない(=娘を殺さないと女神の怒りで風が吹かない)のですが、父アガメムノンが神託の通り娘イピゲネイアをその手で殺した瞬間に風が吹くという演出で、カーテンが大きく揺れ動いて「はっ今風が吹いた・・・!」と観客にもインパクトを与えつつ伝える役割も持っていて、思わず膝を叩いてなるほど!となりました。
2幕は、防水加工が施されているような白いカーテン(に真っ赤な血を象徴するインクが飛び散る。防水であるのにも理由がちゃんとある)
3幕は、カーテンが外されて箱の上と下のような部分が露わになる(無機質で裁判中の感じが強くなる)
舞台上に紙が大量に降る演出や、スクリーンに舞台上で撮影している映像を映し出すなど、視覚的にも見ていて飽きない工夫があって面白かったなと思いました。
奥に向かうにつれて傾斜があると思うのですが、それもさらに奥行きを高めていました。新国立劇場中劇場では2017年の『トロイ戦争は起こらない』も舞台上に出現した「坂」を含めた舞台機構が最高にカッコよかった記憶があります。
あとは、イピゲネイアが死ぬシーン
趣里ちゃんが幕の外の生田オレステスの目の前に倒れこむのですが、照明!!!!の感じが(言葉で言えないのですが)イピゲネイアの肌の温度がもう低いのが分かるの・・・
これってすごくないですか・・・だって本当は趣里ちゃんは生きているのよ・・・(当たり前)でもね、肌の色が絶妙に既に亡くなっている人のそれなのよ・・・
でもね、そのすぐそばにいる生田オレステスの肌色は、生きている人のそれなのよ・・・
コイツは何を言っているのか、という感じですが、絶妙な照明の位置調整のなせる業なのでは、と思った次第です。
倒れこむ位置だって日によって違うだろうし、あの色を作るの大変な気がする。
(うん、ここまで言ってサイトーの思い込みだったら盛大に一緒に笑いましょうね!深読み勢乙~~って言ってね!笑)
出演者の皆様凄まじい よね。
復讐の女神役の倉野章子さんについて、感想失念しておりました・・・!なんということでしょう・・・。
1・2部の乳母キリッサと同じ方ですが、復讐の女神のときはずっと黒のベールで顔が見えない。でも腰にヘビついてるし、手は血だらけ。ずっと裁判中に舞台を不気味に動き回って「未払いの死がある。支払いは子供!」と叫ぶ。叫ばれるたびに声圧がビリビリとして客席でびくっとするサイトー(笑)
乳母キリッサと言えば、母は自分の乳をあげて子供たちを育てたと言うシーンがあった(気がする)のですが、後々キリッサが自分の乳で育てたオレステスの乳母だったといいます(えっ、母がっつり嘘やん!それはあなたの母であることに執着しているだけで、実際は乳あげてないやん!ってどうでもいいですが思っちゃいました)
この不気味な存在感がもう半端ないことになっています。
顔が見えないのに醸し出すオーラが、思わず見ちゃいけないって本能が思ってしまうくらいの生き物を超えた何かだった。
なんだろう、ハリーポッターに出てくるディメンターみたいな感じと言えば伝わるでしょうか(ごめんなさいね、ハリポタを共通言語だと思っている節がありましてね・・・世代なもので( ◜ᴗ◝))
作品の理解が難しい よね。
理解を難しくしている原因として、原作のギリシャ悲劇では「神」と「人」との距離が近くて身近に存在していた時代だから「神の信託だから」っていうのが、「大正義」としての共通認識としてあったけれど、今回は設定は近代になったから、その設定はなくなるかと思いきや、そこだけは柔らかく残ったままなところかな、と思いました。
「神の神託」はそのままあえてセリフの中や行動原理の中に残されているから、舞台設定として、完全なる近代化はおそらくあえてされていないように一度見た限りでは思えた。この辺りは、作品の近代への翻案だと理解してる人のほうがやや混乱しそうだなと。でも、殺した理由が「神託」だからには、それって証明できるんですか?って聞かれると、え~神託が前提で進んでたんじゃないの?って混乱しました。
第3幕は、現在のオレステスの母殺しの裁判についての審議にあっと変わりますが、
成立させるために、第1幕と第2幕は、医師(精神科医)がオレステスの記憶を呼び戻すために登場人物役を手配して再現VTRする的な荒療治だったのね~と分かります。
この1幕の冒頭シーンが最後で出てくるという手法は、よくほかの舞台でも出てくるやつですね!なんでずっと舞台上に医師がいるんだ、とか、しょっちゅう出てくる証拠物品はなんなんだとかは裁判中で、被告が精神錯乱中で記憶障害だからという訳
オレステスが変装をしていたから、計画性が立証できるという検察官側の言い分は確かに、今の裁判だとそういう風になるか、と面白かったり
あとは、現在の裁判員制度に対しての盛大な皮肉というか、訴えかけているように見える台詞もあり、最近起こった事件と照らし合わせても深く考えさせられました。
以前に、実際に裁判員裁判に参加した方で、
自分たちが人ひとりをさばくのに慎重に議論を重ね、様々な状況を考慮し、出した結論が控訴された先の裁判官の心象でひっくり返って自分が今まで重ねた時間はなんだったのだろうと虚無感に襲われたという記事を読んだことがあるのですが、そんな感じ。
第3幕も、みんなで議論を重ねて証言も集めたけど、同数だったから最後の決断は一人(アテナ)が行うよん!というのは非常に鋭利な民主主義への、裁判制度への皮肉ですよね。
舞台で生じたモヤモヤは舞台を見ることでしか解消できない よね。
パンフレットやチラシに記載の「父親って、一番娘を愛しているんだ よね。」がまだかみ砕けていないのがモヤモヤ。。これって父親(アガメムノン)は娘(イピゲネイア)を一番愛しているはずなのに、神託というあいまいな証明できない理由によって、そんなに大切な娘を戦争に勝つために殺したことっておかしくない・・・?という皮肉っていうことでいいのでしょうか・・・直接的すぎる・・・?
悲しいかな、勝手に深読みグセが付いてしまいました。。
あとは、人はだれかに許されたいと思っているけど、本当の意味での許しとそれによる平安はだれが与えるものなんだろうな、とか考えさせられました。
オレステスも裁判ではアテナの一票で無罪になったけど、彼自身は自分が許されたとは最後のシーンでは多分1ミリも思ってない。魂の平安はない。
殺すっていうことは愛の延長線上で最大の執着の現れっていう説を取ると、父は娘に執着し、母はそんな父に執着した、そして息子は母に執着していたというなんともなんともな状況が浮かび上がる説もあるのか・・・な?
決してハッピーエンドではない題材だけれど、人の歴史は繰り返す、それを止めることが出来るのもまた「人」である、(これは戦争という大きな流れもおそらくしかり)という希望も込められたメッセージも受け取れるようにも思ったりしました。
な~んてね!
はあ~生身の舞台で役者さんのぶつかり合いが感じられる時間はやっぱりいいなああ!(月並み)
そして新国立劇場中劇場は本当に素敵な劇場でいいなああ!さすが国立!
「オレステイア」ー歴史は回る螺旋と変奏曲ー
どうおばんです!サイトーです~!
気を抜くとすぐ更新が止まる遅筆野郎です。
梅雨入りしましたね・・・紫陽花のブルーが艶やかな季節になりました(珍しく時候の挨拶風なスタート)
昨日6月6日に初日を迎えた生田斗真さん主演の舞台『オレステイア』を観てきまして、
終演後席から立てないくらい衝撃を受けたので、感動を忘れないうちに書き留めたいと思います!
カッコつけたタイトルつけちゃいました(爆)
サイトーは考察頑張ってしようと思っても、できない性分でありますので、ここからの文章は大変読みづらいと思いますが、観劇された方は、そんな見方もあるね(笑)程度に・・・まだ観てない方は・・・ネタバレのようなところがあるので、プレーンな気持ちで見たい方はくるっとUターン推奨です!笑
『オレステイア』超ざっくりあらすじ
ロバート・アイク版の『オレステイア』は、アレスキュロスのギリシャ悲劇『アガメムノン』『供養する女たち』『慈しみの女神たち』の三部構成にイピゲネイアの話をつけ、第1幕で総大将アガメムノンが停滞する状況を打破し戦争に勝つために神託を受け、娘は殺されなければならないとされたことを受け、娘イピゲネイアを殺します。第2幕では、それを深く妻クリュタイムネストラに恨まれ戦争に勝利し帰還した夜アガメムノンは妻に殺害され、第3幕で息子のオレステスが父の仇討ちを、と実の母を殺害します。第4幕で復讐の女神に追われたオレステスが神々による裁判とアテナの一票の差によって許され、女神は慈愛の女神に変わるという話になっています。ただ、ここで許される=自分の殺人がなかったことになる、とはなるわけではなく、オレステスは結局起こった現実は変わらない、どうしたらいいんだと疑問を投げかけ終わります
(ね、超ざっくりでしたでしょう。。しゃべれば2分で終わってしまうくらい起こった出来事は超シンプル!でも・・・)
ーーーーーーーーーーーーーーー以下ネタバレを含みますーーーーーーーーーーーーー
大胆な翻案なのか、翻訳なのか、換骨奪胎なのか
ロバート・アイク版の『オレステイア』では、設定や登場人物名はそのままに、衣装は現代的なところからも分かる通り、現代版となり、スタートは女医とオレステスとの会話から始まるという変わったところから始まるのですが、
その中でも一番原作と異なる箇所は、次女エレクトラは・・・・・・・・・・・という点でしょうか(注:私は設定を知らずに第4幕で分かった時に鳥肌が立ってその感覚がとても面白かったので、終演まではあえて伏字でいきたいなと思います!笑 どうしても気になる~という場合は公演パンフレット見てみてください!!この情報量と知識量でなんと1,000円!!!宝塚もビックリ!!!超お買い得!!笑)
そう考えると、現代に設定を持ってきたことによる違いや意味も分かり、食卓のイスの数・・・とか、母の態度とか・・・1~3幕でちょいちょい違和感を感じていたことが急にひらけてきて、あれ?でもあそこの場面はどうだったんだろう・・・え、ちょっとまって!その時ってもしかして・・・!など、混乱する感覚になりました。
「さては、ロバート・アイク、会ったことないけど、相当めんどくさい人だな???」という境地です(天才に謝れ)
で、検証したいから結局もう1回観なきゃ!ウワーーーーー!!ってなりました。(あくまでサイトー個人の感想です★)
二重構造で進んでいくので、そこも面白い。
「そうなんだ!!」とネタバレを知らない観客(よほどカンがするどい人とかは別かもしれないけど)の場合、全体像がはっきり分かるのは第4幕なので、それまで漠然と感じていた違和感とかが一気にクリアになったとき、鳥肌が立ちました。
そう考えると、母が娘を殺されたことにめちゃめちゃ拘ったのについて仮説も生まれてきて、これは自分の中でどう消化したらいいんだろう・・・
命の対価
なぜ私たちが人を殺すのか、そして何故戦争だとそれが許される(と思わされる)のか
最初のきっかけは、イピゲネイアの死
ではなぜイピゲネイアが死ななくてはならなかったというと、男は戦争に勝つため、国家のためという
女は、そんなものはどうでもいい、私とあなたの娘が、私がお腹を痛めて産んだ子がなぜ戦争の大義名分のために死ななくてはいけないのかという
母と娘、父と息子
戦争での殺人は肯定する男、そんな男を殺人は殺人、命の前に男女の優劣なんてないはずと嘲りつつも母としての自負・役割を強調する女
なんというか、視点がいつもどこかシニカルで震えました。
随所にある男と女の区別というか区分けというか、上手く言えないのですが、みんな男女平等って言うけど、根底のところで決して分かり合えないのかもな~みたいな感覚が面白かったです。
最後の審判のところも舞台左が女性、右に男性が座る構図、全てにきっともっと深い意図があってそういう見せ方にしているんだと思うのですが
男は身内殺しに罪悪感を抱く(アガメムノンもオレステスも)女は抱かない(母は殺すことに対して快感を得ていた風に演出されていた)という違いももっと考察できたら面白いんだろうな~と思いましたが、ここの神野さんの演技がすさまじかったので、
ぜひ目の当たりにしていただけたらと思います。
舞台衣装と色の使い方
これは、公式サイトでも言われている話なので、書いても大丈夫だと思いますが、イピゲネイアと捕虜で連れてこられた子は黄色のサフラン色のドレスを着ています。
COLUMN|オレステイア 新国立劇場 演劇(☜サイトーのブログよりはるかに面白い&ためになるのでぜひぜひ読んでみてください!!)
サフランは調味料で知られていますが、黄色の染色するには、非常に多くの原料を必要とする非常に高価なものだったそうです。イピゲネイアとカッサンドラがその色のドレスを着ますが、重要な場所でたびたび出てきます。エレクトラがオレステスに黄色いドレスを着せてもらうところも意味深・・・
あとは、アガメムノン・オレステス・エレクトラ(あと伯父と兵士もそうだったかも)の衣装は下のほうが白くよごし加工がされているんですよね・・・母クリュタイメストラと長女イピゲネイアには汚し加工はされていない。
なんか意味があるのだろうな・・・だれかこっそり教えてくれないかな・・・
演者のすごみ
キャスティングの妙を感じました。
おこがましながら、お一人お一人感想を申し上げますと、
生田斗真さん:顔が小さい!肌が白い!美しい!追いつめられる役で魅力的に見えるってセクシーですよね。。子供役もやるのですが、衣装も何も変えていないのに声色と目線でそうと伝わってくる!中劇場の大きな空間にも一人でいて耐えられる役者さんなんだなーと思いました。なんと!上半身脱ぎっぷりを見せていただけるシーンもございます(平伏し)
音月桂さん:このお役は音月さんだからできたお役とも言える・・・思わぬところでパッと帽子を取って脱ぎ捨て登場するところがですね、絶句してしまったほど、本当にかっこよすぎて、男役のエッセンスバリバリ残ってるところにハワワ~となりました(本当にちょろい)
今作でエレクトラってかなり掴みにくいキャラクターだと思うのですが、次観るときは絶対エレクトラに注目していただきたいいいいいいいい
第4幕の審判の場面では、場を掌握する落ち着きっぷり素敵でした。。。好き・・・
横田栄治さん:父アガメムノンとクリュタイメストラが不倫するアイギストスを演じられます。アガメムノンがイピゲネイアを殺せと言われて葛藤する場面、葛藤を見せていただいてよかった・・・ザ・ギリシャ神話の登場人物!も納得の体躯で、舞台に重厚感と納得感がありました。
趣里ちゃんイピゲネイア:びっくりするほど細くて、つやつやふわふわの長い髪の毛と相まってお人形さんのよう
うさちゃんのお人形を抱いているのも、子供らしい変顔も、パントマイムでご飯もぐもぐ食べるところも全てキュートすぎて変幻自在で、、最&高
セリフの言い回しに、子供っぽいかと思ったら成熟した人のそれの声色だったりして、少女と女の二面性・不安定な少女性のインパクトが強く、これは趣里ちゃんしかできないお役だ・・・と思いました。
趣里ちゃんは、他にアガメムノンから捕虜として連れてこられた「カッサンドラ」も演じています。ここを趣里ちゃんが演じることによって、アガメムノンが娘を犠牲にしたことによって産まれてしまったゆがみのバランスの調整を取っているようにも見えたりして、なるほどな~~配役絶妙だ~~と舌を巻きました。
そして・・・神野三鈴さん!:一言でいえば底知れない母という女
すごみ 一幕は慈愛深い母・貞淑な妻のよう でもよく見ると、家族の抱えるきしみを一手に引き受けているように感じる演技がすごい
夫の決断に対して徐々に壊れていく様だったり、壮絶なる喧嘩、事が起こってしまった後の嵐の前の静けさのような目が据わっている様子とか、
二幕は衣装も髪型も変わり、母という役割を削ぎ落としたようで、セリフの発し方も堂々と変わり彼女の数年間の歳月を思わせる、一幕と全然違う・・・
これをあと3週間やるって、心が持つのかい・・・?と勝手に心配になってます。笑
結局
最後は、無罪となるオレステスで、舞台は観客に対してWhat is next?と疑問を投げかけ終わりますが、原作のギリシャ悲劇では神々の許しを得たオレステスは、さらなる復讐の旅に出かけます。
まず自分の義理の伯母でありトロイア戦争のきっかけとなった美女ヘレネーを殺した。殺害理由は、『父アガメムノーンを10年に及ぶ戦争に連れ出し、家族崩壊の原因を作った不義の女を成敗する』というもの。
さらに、幼少時の自分の恋人であったヘレネーの娘ヘルミオネーがアキレウスの息子ネオプトレモスに嫁いでいることを知ると、彼に決闘を申し込み殺した。ネオプトレモスは、トロイア戦争でトロイアの王プリアモスを殺し、勇将ヘクトールの遺児アステュアナクスを寡婦アンドロマケーの手から奪い城壁の外に投げ捨て惨殺、アンドロマケーを戦利品(奴隷)にした人物である。そのため、ヘレネーと同様にトロイア戦争での行いの報いを、オレステスの刃によって受ける形に。
「行いには報いがある」「歴史は繰り返す」ということひしひしと感じました。
あとは、ちょいちょい観客に向かって言われてる・・・!ってなるセリフが多くありましてね・・・
例えばオレステスが裁判の場面で言う「どんなセリフでもその人の背景・ここまで来た間に考えていたこと・育ってきた環境によって受け止め方は全く違ってくるから、どれが正しいかなんて僕にはわからないし理解できない」(曖昧)みたいなことを言うんですけど、これまさにこの時間の状況じゃないか!と
ロバート・アイクが役者の口を通して言わせてますけど、「最後の解釈はお前ら観客次第だから!」ってぶんっ!と投げられた感じがしました。
いろいろ書いたけど、まとまってねえええええ
ま、一見は百文に如かず!ということですね!!
戯曲は!!!なんと!!!2019年7月号の『悲劇喜劇』に載っているという太っ腹ぶり!!!(早川書房さんの回し者ではございやせんよ)
ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか・・・!
月組「クルンテープー天使の都ー」感想
おばんです。サイトーです。
ショー「クルンテープ」!満を持しての感想とまいりたいと思います。
サイトーは芯の強そうな娘役さんなんだかとっても好きなんですよね!
さくさくは、今はいろいろな状況も含めて少し控えめなところが舞台上でもある気がしていて、そこがもったいないなと思ってしまうのですが、
もう少し時間が経ったら経験と共に、堂々と「美園さくらですけど何か?」ってくらい遠慮なくすると更に魅力が大輪の花のように匂い立つのではと期待しております!
きりまりコンビを始め、1人でも生きていけそうなのに、1人の人に心を許して、前を向いて相手役さんと手を取って一緒に歩くという姿のコンビ像萌なところがあるみたいです。
もちろん、常に謙虚な気持ちで芸事と向き合うことは忘れてはいけないのだと思うのですが、舞台での押し出しをもっと見たいな~~なんて★贅沢を申しましてすみません!
ちなみに、この美園さくら嬢ウエストどないなっとんねん!というくらい細くてびっくりしてしまいました。。。ご飯いっぱい食べてね(:;)怪我しないようにね(:;)
首筋がすっと細くて、一瞬のポーズで指先まで美しくて、本当に素敵・・・
ギラギラ✿クルンテープ、しょっぱなから飛ばしてましたね。頭の被り物は藤井先生のタイ土産っていうお話がありましたが、
サイトーはタイに何度か行ったことあるのですが、
そんな土産物のお店ぱっと見なかったよ!?!?!?
だいすけ先生、あんなすごいのどこでお買い求めになったの・・・!?
相当執念深く目的を持って行かないと見つけられないはず・・・!先生の熱量を感じました。笑
オープニング
蘭世くんのドラから始まるオープニングが新しかったです。息もつかせぬ間に、客席降りタイム~~♪♪1階左の端のほうの席だったのですが、なんと!夏風季々ちゃんと彩音星凪くんあたりが近くにおりまして、眼福でした★★
特に最後彩音くんがこっちを向いて手を振ってくれた!!!なんということでしょう
ちなつさんという推しがありながら、大きなお目目でにっこりしてくれた(前の人が手を振っていたのに答えてくれただけ。サイトーのためじゃない。。)ので、落ちました。
爽やかな風が吹いたーーーーーーーー!!!!
周りも一瞬どよめいてました。イケメンはほほえみによって場の体温3℃くらいあげて颯爽と去っていきました。
最後、美園さんが僧の皆様に囲まれて、ウェディングベールを付けて日傘をさしてもらい、珠城さんから花束をもらって一緒にハケるというのが素敵な演出でした。
『宝塚花詩集』の時に、愛希さんがお花の刺繍の長い裾だったかトレーンだったかを娘役さんが持って銀橋を進むという演出が最高にかわいかったのを思い出しました。
普段銀橋ってみなさん走って渡っていかれるので、ゆっくり進むのがお得感もありますよね!(え、違うか笑)
ムエタイ
絶対ありちゃんが勝つ!と思ってたら気づいたら月城氏が覚醒していたという非常に目が足りないこの場面!
ありちゃんの彼女役に俺たちの結愛かれんちゃんが最高の身長さと水色の似合いっぷりでアツアツカップルでしたけれど、最高だったのですけれど、、(語彙力)
あそこの場面の一人一人を見に通いたいレベルでした!!!!
まだ時間はある!!!!サイトー!!!
小舟×夏風季々ちゃん×カザマユノ氏
カザマユノ氏の場面~待ってた~~~(*´∨`*)
お芝居では最高な小物感満載のお役をモノにしていらっしゃりましたが、やはりその深みのある歌声で船を漕いでるだけなのに、物語が広がるような場面でとても素敵でした。夏風ちゃんとのハーモニーも素敵で、タイの川のたおやかさを感じられました♥
睡蓮の花みやたまデュエットダンス
みやたま・・・!とんでもない場面があると聞きつけ本当に楽しみにしていたのがこちら
いやはやとんでもなかった!!!美弥さまとの体格差・・・萌・・・
美弥さまの珠城さんに体を預ける場面の表情がまた最高なのよ・・・
よく娘役さんによって男役さんの魅力が何倍にも増すというののソレでした。珠城さんの包容力を美弥さまの委ねきる力と表情で何倍も素敵に見せてくださっていた・・・
素敵というだけでは言い表されない、深い信頼関係と技術に、この場面を与えてくれて感謝・・・となりました。
セマニフィーク!前のバージョンの歌が好き
いいよ~~可愛いよ~~~蓮くんもオラオラしておりましてね、ここ周りの男役さんに負けないさくさくの押し出しが最高なんですが、、、、(絶句)
オラつく蓮つかさという皆様の大好物が堪能できます(((o(♡´▽`♡)o)))
ここテストに出ますよ~~
「Cha Cha SING」という曲が大好きだったので、それをこのメンバーが歌う場面も本当に見たかったのですが、セマニフィークもアレンジが効いていて面白かったです!
中詰めはシャル・ウィ・ダンス!楽しくない訳がない!
まゆぽんの伸びる伸びる安定のお歌で始まるエイトシャルマン!!!
フゥーーーーー!!!!
そして始まるシャルウィダンス!!!!!
た・の・し・い!!!!!!!
あ・ざ・や・か!!!!!!!
真っ赤なフリフリのお衣装で珠城さんと美園さんが取るポーズの瞬間が画になりすぎていて、尊かったですね
というかあのお衣装着こなしてしまうさくさく、スーパー可愛くない・・・?
やはりゴージャス系のお衣装が似合うこと似合うこと(孫を見る目のサイトー、孫いないけど)
みやさまが残ってさち花さんと絡むところは、みや様も楽しいとおっしゃっていた通り本当にエネルギーあふれる素敵な場面でした!
ポールダンス×4人の愛憎ダンス
ここもね、目が足りません!!!!
珠城さんの横のポールでオラオラする夢奈氏も見たいし、黒塗りが最高に似合うで有名なカザマユノ氏も見たいし、珠城さんのふともももロックオンしないといけないし、そうこうしているうちに、暁千星氏が床で足をあげるポーズなど取り出すしまつで、、本当に。。。目が足りないのよ!!!!
本当に困っています(真顔)
ありちゃんの、珠城は私のだから、という余裕でのたしなむ姿、からの、珠城さんと美園さんが「出会ってしまって」からの余裕のなさっぷりと嫉妬の表情は本当に素晴らしかった!!!!!
セリフが無い分出演者の方の表情にドキリとしてしまいます。
からの復活!
うん、殺されたら復活する!もうど真ん中セオリー!そうだったそうだった!!笑
月組さんの群舞は生き生きしていて本当によいですなーー(誰)と実感しました。
クリスタルタカラヅカだかの水の精の総踊りもとてもよかったよな・・・とおもったり!
男役群舞からのデュエットダンスはヤンさん振り!
言葉に出さずともよいというのが分かる。無駄な装飾はいらない、ただただヤンさんの男役へのこだわりの詰まった振りを付けていただけて感謝感謝の数分間!
デュエットダンスでは、珠城さんが手をね、さくさくに広げるんですが、わたくし丁度下手側におりましたので、視線側だったのですが、オペラを除きながら「包容力っ・・・!!!」ってなりました。ええ、スパダリでした。
さくさくはあんな視線を毎日受けてるからどんどん綺麗になっていくのかな・・・(震え)
あと、最後デュエットダンス後の銀橋からのハケで、ずっと手を繋いでいたのが最近あまり見ないなと思っていたので、幸せだったのです!
一人が躓くともう一人に影響するなど、手をつないで(ほぼ走って)ハケるのってとてもリスキーだし難しいですよね。
でも、そこを手を繋いでハケるという選択を取ってくださって、もうなんというか、それまででも幸せでお腹いっぱいなんだけど、最後まで観客へ幸せのオーラを振りまいて退場する、感謝しかない・・・
ずっと見ていたい・・・。
総じて尊みが深い(静かに合掌)
Sante!と同じような主題歌も頭に残るし、熱い熱いショーでした!
自分的には綺麗な場面だけのショーよりもこういうショーが好きだなと思ったり!
※月城さんが5月18日公演~ショー部分休演というおしらせが出ましたね。。寂しいですが、きちんとお休みして身体休めて無理なくしていただければと思います。。お大事になさって欲しいです:;
続いてはお芝居の感想頑張って書きます!(*´∨`*)
花組のみりちな万歳!!!
どうも、おばんです。サイトーです。
GW明けてちょっと気も緩んできました(緩むな)
ちなつさんのランチ・ディナーショー「NEXT ONE」が最高だったという感想をTwitter上で多く拝見して、うわあああああああ、観に行きたかったあああああってなってます♥みなさま感想を伝えるのが上手で、イメージが鮮明にできて大変ありがたいです。。
今日はそんなタイムリーな話ではなくてですね、大分前に遡ることで申し訳ないのですが、花組さんの東京公演千穐楽のみりちなが尊かった話ですね、ええ。
サイトーなんとかライブビューイングが当たり観劇できたのですが、もう最後怒涛のみりちな特需でしたね・・・(絶句)
ちなつさんに心奪われているサイトーは瀕死の状態で涙のダムが決壊しました。
もう既にスカイステージや詳細なレポートがございますので、改めて書くようなことでもないのですが、書いて自分の心に刻みたい!ただそれだけ!という心意気でございます。暑い暑い✿
幕前に出てくれるちなつさん
ムラでの千穐楽は幕前でのご挨拶はありませんでしたが、東京はやはり本当の最後ということで、ひっとん(舞空瞳ちゃん)と一緒に組長に呼ばれて幕前でのご挨拶がありました。
コンデュルメル夫人でしたがちなつさんの男役の立ち姿であいさつを見れて、やっぱりスキ・・・///と胸ときめいたのでした。
ご挨拶も笑いを交えつつ、少し余裕も見えて、こんな風に幕前でちなつさんロックオンで見られることなどめったにないので、感無量でした。
ハケる歩幅が真に足の長い人のそれで、圧倒されました。こういうのを見ることができる千穐楽のライブビューイングを考えてくださった方に感謝したい・・・。
ちなつさんに焦らされたい
一番変わったと思ったのは、お化粧!幕前の挨拶があったからか、コンデュルメル夫人の女役眉をおそらく一回消して男役の化粧にしているのか・・・?と思うくらい、大劇場の千穐楽よりも違っていた気がする。。
でも夫人のお化粧のアンニュイな感じは残っていて、そこに男役らしさがプラスされてえも言われぬ色香がね・・・すごかったんですよ!
焦らされて熱帯の時なんかすごかったですよね・・・大きな画面でひいいいいいってなりながら指の間からガン見しました。
東京公演まで焦らされたのか~~私たちは・・・って感じです(ちょっと何を言っているのか自分でも分かりません)
ちなつさんのジらされて熱帯の場面は、袖でみんな見たくてギューギューだったらしいのですが、やっぱりみんな一緒にスカートフリフリしたいんだ・・・萌ってなりました。
最近ヅカオタの友達とマキシワンピースにパニエを入れてジらされて熱帯銀橋フリをやるのに嵌っています(えへ)
座って足パタパタさせるところは地味に腹筋にきます。あれを微笑みながらやれる花娘さまがたは本当にアッパレ・・・!!
お稽古場での同期愛
鞠花ゆめ様作であろうコンデュルメル夫人シャンシャンをご覧になりまして??
シャンシャンの前面にちなつさんとの2ショット写真などがくっついているやつです!
タソが近くにいなくなってしまった今、ちなつさんを支えている鞠花ゆめ様の同期愛っていうかちなつさん愛にほっこりしました。
・・・う、うらやましい・・・前世でどんな徳を積んだらそんな風にちなつさんにシャンシャン私も作れますか????真顔
みりちなForever!!!!!!!
ラブラブラブフォーエバーラーブ♥
みりおさんがちなつさんへのメッセージの時には、甘い声をかなぐり捨てて、Sっ気たっぷりになるのが最&高!
ありきたりな挨拶ではなく、本当に月組での活躍と下級生のお手本となるように花組の男役の経験を上手く持って行ってほしいという願いがこもっていた熱い挨拶でした。
月組から一緒にやってきて成長を目の当たりにしているみりおさんから出る言葉には重みがあって、本当にそんな風に言ってもらえるちなつさんはやはり素晴らしいし、組替えで相当努力された4年間だったのだろうなと思うと、またダムが今も決壊しそうです。
ちなつさんが最後の花組生としてみりおさんにお手紙したためているということをばらされるのも最高だし、忙しい中でお手紙書いてるんだ、、ということにも驚きました。
私も忙しいということを言い訳にせず、伝えたい言葉は伝えなくちゃ・・・!と
何故か触発されるという・・・
FOCUS ONを帰ってから読んで、みりおさんとちなつさんの対談にまた泣かされる時間
ち「根本的な役の組み立て方は、新人公演時代の本役さんであり小劇場でずっとご一緒してきた明日海さんを見て、おのずとしみついているんです。お芝居の基礎は明日海さんから学びました」(飄々としているちなつさんからのマウンディング・・・・!!!!!貴重!!)
み「ちなつとは同じ場所で育ってきたという感覚がある」(尊い・・・!!!!)
み「頼りになるので、これからも困った時は助けてください。」(みりおさん・・・!!涙)
とか・・・!
なのに、最後のあいさつでは、「全っ然心配いりません! 私も甘く見られたもんだなとも思います!」「月組でもせいぜい頑張ってください!」
という心境いかばかりか・・・。とっても気遣いの方なんですね。。
お互いを思いやるみりおさんとちなつさんだからこその信頼関係が垣間見れて、こんな光景が見れるなんて、正直4年前の組替えの時は思っていませんでした。
その場所はちなつさんが切り開かれた場所で、それをこっそり目の当たりにできるなんて・・・なんて幸せで尊い時間なんだろうと思わされました。
紅さんも天寿さんとのスカイステージの番組の対談で、「宝塚はほぼ大変なことばかり、綺麗なところなんて少ししかない、でもその大変なところが本当に大切だと思う(ニュアンス)」とおっしゃられていましたが、
きっとその大変な時間を共に過ごした経験はいつまで経っても色あせず、互いを強く結びつけるのだろうなと思います。
ああ・・・ちなつさんも月組になってしまいましたが、月組でも花組の匂い立つような花男らしさを持ち込んで更に更に輝いてくださるのを待ってます!
そして、いつかちなつさんが立つ劇場に泣き笑いしながら客席で見守るみりおちゃんがいてくれたらなと夢見ます!!
宝塚の殿堂と男役の美学
GW明けましておめでとうございます!サイトーです(◜◡◝)
皆さま10連休だった人もそうではない人も浮かれた5月頭をどのように過ごされたのでしょうか。。
サイトーは例にもれなく浮かれてきました。旅行の話はまた今度にして(しないんかい!)その中で念願の宝塚の殿堂に行ってきたので、その話でも・・・
初宝塚の殿堂
サイトー何度か大劇場には行っているのですが、なんと宝塚の殿堂へ行くのはこれが初めて!モグリでした・・・
特別展として「男役の美学」というコーナーがあり、約20分の男役群舞を切り取った映像のコーナーや宙組さん公演中だったので、真風さんを筆頭とする宙組さんのお衣装の展示に胸がときめきました・・・(*´∨`*)/\(*´∨`*)
初めのフロアでは、歴代のスター様のお写真と歩みのコーナーに圧倒されました。
昔から眉目秀麗な人が本当に多くて、白黒写真なのにハッとするような美しさの方ばかりで、ひれ伏したい勢いでした。
宝塚好きな友人と宝塚より甲子園に行きたい友人の息子と行ったのですが、その子が若き日の八千草薫様のお写真のコーナーをちらちら見ては戻ろうとして、なかなか進まない現象が発生しましてね・・・(さては、惚れたな・・・・?いい目をしている・・・)
そんなことある・・・!?ってなりました。真顔
将来有望すぎますでしょう(◜◡◝)(◜◡◝)
もちろん、有望なファン株を絶やさぬようサイトーと母とで茶化さずそっと遠巻きに見守ったことは言うまでもありません。
やんちゃ盛りの子供をも虜にしてしまう宝塚少女歌劇よ・・・!!
男役の美学~群舞で綴る100周年から5年間の名場面~
この映像コーナーが誠によかったのです。。。宝塚の男役の良さをフィナーレ群舞からピックアップしてくれた18分間でした。
順番はかなりおぼろげなのですが以下のものがありました。(違っていたら是非ご指摘ください。あと雪組さんと花組さんが1つずつなんかあった気がする・・・)
・宙組 王家に捧ぐ歌
・星組 ロマンス!!
・花組 金色の砂漠
・星組 スカーレットピンパーネル
スカピンの群舞は致し方ないとはいえ楽曲差し替えだったんですけど!!怒
曲が結局違うと群舞の掛け声とか合ってないし、魅力半減するから違うやつ見せて~~~ってなりましたが。
概して、よかったです・・・!が意外とソコ出す!?みたいなのもありました。
多分いろいろやってるよ感を出したかったのか・・・?
100周年後のピックアップだったので、トム・ランジュさまの男役群舞とかがなくて
それが心残りだったくらいでしょうか。
個人的には、金色の砂漠のターバンでの大階段を使った大胆な体型移動を含んだ群舞が入っていたので、それだけでもう100点満点★
(ちなつさんも結構カメラに抜かれていて家では味わえない大画面で堪能しました♥)
本当は、サンテの乾杯の銀橋のところとかも是非入っていてほしかった・・・
真風・星風の体格差にひたすらきゅうん♥とするお衣装展示
これは、是非とも現物をみていただきたい!(宝塚の殿堂の回し者ではございませんよ)
白鷺の城で大好きだったまどか姫のおキツネたんのフワフワ衣装もありました!
腰回りが細い・・・(目視)布が贅沢に使われていて、本当にかわいい・・・近くで見ないと気づかないようなところにまできちんと刺繍や飾りがついていて素晴らしい・・・
つくづく宝塚のお衣装部さんはプロフェッショナルだな~と感動しました。
自分語りで恐縮ですが、学生時代にサイトーも学生演劇の衣装を担当していて、デザインに息づまると日比谷のシャンテ2Fで展示されている宝塚の衣装のデザインをみにいってたりしたんですよね。
己のモットーが、「細部はテキトーでいいよ!だって舞台だから!そんなの見えないもん!」だったことを恥じました。美は細部にこそ宿るのでしたね。。
反省しました。。
トップスターの皆さんの衣装が5組ならべられてたんですけどね、
やはり真風さん・紅さん・珠城さんのやつがスソが長くて、みりおちゃんだいもんは少し短いところに萌えを感じたり、
手首のところのカフスを止める位置の細さに驚愕したり、
黒燕尾のそれぞれのトップさんの着こなしがやっぱり素敵で、男役の真骨頂がシンプルな黒燕尾でやっぱり出るってすごいな~と思ったり、
有村先生のデザイン画がとにかくカッコよくて、インスピレーションの泉どうなってんだ・・・!?と盛り上がったり、満喫できました♪♪♪
ちゃっかりシャンシャンを持って写真撮影もしました(おのぼりさん度MAX)
あ~楽しかった・・・!よいGWでした(*´∨`*)
原田マハ『ロマンシエ』を読んだ話ー君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだー
ごぶさたしてます~サイトーです!
いやあ3月怒涛でした~~ようやく落ち着いてきました(ホッ)
当たり前なんですが、宝塚が好きな方は他のことにも結構積極的に動かれる人が周りには多くて「パワフルですごいな~~」と思うことが多いです。
サイトーは1つのことにしか手がまわせないゴリゴリキャパ狭め野郎であるがゆえに忙しいと宝塚を観に行けないことにハンカチギリギリです。。
時間の使い方が上手な方が多いな~~見習いたい・・・!
忙しい時だからこそ気を付けていることとかあれば是非教えてください・・・(切実に土下座して教えを乞うスタイル)
そんなこんなで、最近はめっきり観劇できていないので、最近読んだ本の話でもつらつらしてみようかと思います!
『ロマンシエ』というタイトルとあらすじで購入を決めた
原田マハさんの『ロマンシエ』です!文庫の表紙も可愛いんだぜ・・・
みなさんご存知原田マハさんは美術に造詣が深く、今までは美術史と絡めた独自の視点での物語が多くて、その作風も好きなのですが、今回はポップできゅうんとするお話になっています。
あらすじ
乙女な心を持つ美術系男子のラブコメディ!
有名政治家を父に持つ遠明寺美智之輔は、子どもの頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子。恋愛対象が同性の美智之輔は、同級生の高瀬君に憧れていたが、思いを告げることもないまま、日本の美大を卒業後、憧れのパリへ留学していた。
ある日、アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く羽生光晴という女性と出会う。凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ彼女は、偶然にも美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者。訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われているという。
過去にはピカソなどの有名アーティストが作品を生み出してきたプレス機の並ぶその工房で、リトグラフの奥深さに感動した美智之輔は、光晴をサポートしつつ、リトグラフ制作を行うことになるが、ある大きな転機が訪れる。(小学館HPより)
ね???
もう読みたくなってきましたよね??
分かります・・・!!
主人公のみちのすけ(ミシェル)は、多分本当に目を引くイケメン(私の脳内補正では岡田将生)なんだろうと思わせる周りの人物からの評価ですが、心は女の子・・・自分では自分の容姿をそんなに重要だと思ってないし、イケメンと見られることに違和感や居心地の悪さを感じている子です。
お母さんにも親友にもカミングアウトは出来ておらず、男の子としての自分を意識して頑張って使い分けているみちのすけですが、今まで押し殺してきた本当の自分を見抜いて、ありのままでいいと言ってくれる人たちと出会えて、パリで自分を解きほぐしてどんどん解放させていく様子が素敵だなとホロリときました。
この子がとにかくひたむきで時に大胆で心の声が可愛くて、どんどんミシェル~~がんばれ~~ってなっていってしまう・・・!!
宝塚だと、彩風のさきちゃんですとか、せおっちとか、あかちゃんとかの類の「スタイルよい~~笑顔ふりまかれたら目がつぶれる~~」って言えるイケメン枠に是非やってほしいお役・・・
せおっちは眉間からの鼻筋ずっと見ていられる。本当にイケメンなのにザイケメンのことやると周りが「ちょwwwせおwww」ってなるの本当にずるい~~(お正月のパネルアタックが日々の癒しでした合掌)
みちのすけ君は、おしゃれで脳内で妄想コーディネートをするのですが、そこに出てくるブランドが実在のものでかなりオシャレで、文字だけだとイメージできないので調べるとまたとっても面白かったので、片手にスマホかパソコンと一緒に読むとコレ2倍3倍おもしろいよ!!!!
はい、それが言いたかった。
パリの中を移動するシーンもあるのですが、原田マハさんがかなり取材されたのだろうというくらいイメージが伝わってきます。
ここも是非パリの市内の地図とか片手において読むとこういう風に移動したんだ~と分かるように丁寧に書かれているので片手にスマホかパソコンと一緒に読むとコレ2倍3倍おもしろいよ!!!!(しつこい)
私は途中でみちのすけが作るブランケット・ド・ヴォーが急に食べたくなって思わず近所のフレンチビストロに駆け込みました(メニューになかったのは一生根に持つ・・・食べ物に関して意地汚く心が狭い女A)
https://www.parisettoi.fr/topics/331/(美味しそう・・・)
リトグラフって・・・?
あらすじの中にも出てきたこの物語において非常に大きな意味をもつことになる「リトグラフ」ご存知ですか?
サイトーは知りませんでした(お恥ずかしや)
めっちゃ美しく流れるように文字を書くやつかと、あらすじ読んでもずっと思ってたんよ。。。(それはカリグラフ)
途中で、おや・・・?誰も文字を書いていないぞ・・・?絵なの・・・?絵でもないの・・・?
という知識不足により物語を楽しめないかもしれないターンが来たので、これもスマホで調べましたところ、カリグラフではないようなんですね~~(知ってる)
❁リトグラフとは?
平らな石の上に描画(現在では金属板等も使用)し、印刷する版画平らな版面の上に描き、平らな版面のまま印刷する。
木版画のように版面を彫ったりはしません。
仕組みは、平らな版面の上に油性分を含んだ描画材料で描画し、描画終了後、薬品を塗ります。
そうする事により、油性分を含んだ部分(描画部)は油性分とくっつきやすくなり、描画されていない部分は水分を保存しやすい状態になります。版面に水を含ませながら、油性分を含んだインクを版面にのせると、描画した部分は、インクの油性分と描画部分がくっつき合うことでインクがのり、描画されていない部分は版面に水の膜が出来、油性分をはじいてインクが乗らないようになります。描画部分にインクがのった所で、版面の上に紙を置き、プレス機で圧をかけて印刷します。
リトグラフは、水と油の反発する性質を利用する化学的な版画といえます。
美術的センスのないサイトーにはこの説明を聞いてもよく分からなかったのですが、版面に直接描いた絵を、ほぼそのまま紙に刷り取れるのが特徴のようです。
なーんだ!つまりは印刷じゃん!と思っていたら、
作家の構想(コンセプト)を工房が経験や技術を活かして再現できたなら、作家のオリジナル性がその作品に顕れていると言えるでしょう。
単に手法や技法としてではなく、リトグラフには、「印刷物」ではなく「作品」という意味があります。
リトグラフは、作家と工房の二人三脚で作品を作り上げるものであり、「手作業の印刷」という以上の付加価値があるものです。アルト工房のリトグラフは、「作家の作品に込めたコンセプトや意志を再現した、リトグラフ」を目指しています。
という「ちげーわ!芸術作品だわ!」という声が聞こえてきそうな記事があったので引用。
原田マハさんもリトグラフをコピー版ではなく、作家の1つの芸術的表現の技法として捉えていてそれが無知なサイトーにもよく伝わってきました。
リトグラフ奥が深い・・・
物語を通じて自分が触れ合ってこなかった知識や世界と触れ合えるのは大人になっても本当にワクワクするものだな~と思わせられました。
そんなみちのすけ君がパリでであるリトグラフを縦軸に、みちのすけ君の想い人である高瀬くんとの恋を応援したり、みちのすけ君が大ファンの作家の先生との出会いとやりとりにハラハラドキドキしたりする横軸に
織り成す応援歌がロマンシエ!!!
ちなみにこの高瀬クンは、俳優さんだったら竹内涼真くんのようなザ★爽やか好青年!にぜひ・・・!!!
宝塚なら、、、みちのすけの好意には気づかないけど本当に爽やか好青年なので、マイティ・たま様・おだちんなどザ・男子枠の天然好青年にやっていただければ本望です♥♥♥笑
残り50ページから切なさが加速するという帯は伊達ではなかった・・・
すごい!小説とリアルがクロスする・・・!?
私がこれ手に取ったのは、文庫になってからなのですが、読み進めていくうちにやけに固有名詞が多いなって思ったのですね。
時代を経ても古臭くならないように、必要最低限の固有名詞しか使わないとか、ほのめかす程度で違う人の名前を使うとかはよくあると思うのですが、本書ではもうゴリゴリ出てきます!
それが面白いところでもあったのですが、原田マハさんは意図して書かれたということが後々にわかりました。
なんと、本に出てくる最後の場面が、実際にその場所に行くと行われている実際のイベントだったのです!!!(発売日を調整して日時まで一致させるという緻密さ!)
ハルさんが、ムギさんが、ミシェルがもしかしたらその柱からひょっこり出てくるんじゃないか・・・と思ってしまいますよね!ずるい!!
前職の美術館のキュレーターという技術を如何なく発揮して、自分で小説と展覧会をリンクさせてしまったマハさん恐るべし・・・!!
これリアルタイムで読んでクロスを体感できた方々が本当にうらやましい・・・!!
もう1回やってくれないかな~~~
作家だからって展覧会開いてはいけないという決まりでもあるの?ないでしょ?という声が聞こえてきそうなくらい、『原田マハ』にしかできない試みが詰まった本なんだと思います。
ぜひ気になるわ~という方、お手に取って読んでみてください!(本屋の回し者じゃないよ!!)
読了したので、次は同じ原田マハさんの本でも読み漁ろうと思います。