原田マハ『スイート・ホーム』読了
もう2月・・・2月はバレンタインデー等徐々に春めいてくる季節
日差しがあったかくなるけど風はまだ冷たい、なんだかほろ苦く、その代わりに甘いものが欲しくなってしまう今日この頃・・・(冒頭からポエミー成分多目でお送りします笑)
そんなこんなで、心がぽかぽかするような、甘いものが読みたくなって、ずっと気になっていた原田マハさんの『スイート・ホーム』を読んだので、備忘録します!
まず、表紙がぎゅんぎゅんに可愛い・・・♥甘いにおいが漂ってきそうな素敵な表紙に期待値がだだ上がり
高台の街にある小さな洋菓子店をめぐる物語です。
原田マハさんは、森ビル森美術館開設室、同室からの派遣でニューヨーク近代美術館(MoMA)での勤務を経て、フリーのキュレーターとして独立されて美術系の小説を多数書かれているのですが、、
今回の小説は、なんと!!!非アート!しかも舞台が宝塚にほど近い閑静な住宅街!!(そう宝塚!YES宝塚!単純な私の思考回路お分かりいただけたでしょうか。)
宝塚方面を舞台にした小説は、有川浩さんの『阪急電車』がありますが、あれも大好きな作品なので、冒頭から「好きにならざるを得ない・・・」オーラががしがし感じておりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・以下、ところどころにネタバレを含みます。・・・・・・・・・・・・・・・・
「スイート・ホーム」「あしたのレシピ」「希望のギフト」「めぐりゆく季節」
から出る短編集なのですが、
中心には洋菓子店『スイート・ホーム』登場人物や時間はちょっとずつ
主人公が気になる人との会話のきっかけになるマグカップの説明に、島根県にある大好きな「出西窯」という実在の窯元の名前が出てきたり、主人公の実家が宝塚市だったり、胸の奥がコトコトしてきてど真ん中すぎて好きでクラクラしてくる作品でした^^^^
(多分こんなこと言っちゃダメだし大層おこがましい呟きなんだけど、原田先生とは器の趣味ががっちり合う気がしたのですよね・・・・)
短編だけど、
登場人物は関わりあっていて、凄く幸せな気持ちになると同時に宝塚観劇をした後に、この本を持ってカフェめぐりしたくなる本でした~!
それもそのはず・・・この本は阪急不動産さんのサイトに原田マハさんが書かれていた連載小説を単行本化した本なのでした!
そりゃ阪急沿線に住みたくなるわ!すごいな!まんまと阪急不動産さんの術中だったよ!
原田マハが描くスイーツのような物語は、宝塚近くの住宅街にある洋菓子店「スイート・ホーム」が舞台 | ダ・ヴィンチニュース
次は器にも造詣が深い原田先生の「リーチ先生」を読んでみたいと思っております!
「出西窯」もバーナード・リーチ先生に関係している窯元なのです!
ぜひ見てみてください!また行きたいところの1つです。