サイトーのタカラヅカ備忘録~すみれの森で迷子~

好きな「エンタメ」「面白かったこと」についての沼備忘録。演劇・宝塚・映画・本、旅行等娯楽、趣味についてと思ってはいるけど、ほぼタカラヅカ関連になるでしょう。。真面目な考察はできません!心のおもむくまま~~

美弥るりかさんの退団発表に思う

おはようございます。

本当は歌劇団の人事のことは一ファンとして思うことはあれど、先方も慈善事業ではないので、おそらくシビアに検討を重ねて先を見ての判断なのだろうと思い、あまり表に感情的に意見とか感想とか出すことではないかなーと常々思っているのですが、昨日の嵐はうすうす分かっていたこととはいえ、自分に言い聞かせる用と、それはどうなのだろうというところをつらつら書いてみます。お時間許せばお付き合いください。

美弥るりかさんのご判断

龍さんの時代から2番手格のスターとして月組の中心であった美弥さんが2019年6月で退団されることが発表されました(2019/01/29)

今まで美弥さんが0番に立つトップになるかもしれない!と心待ちにされていた方々の寂しさは押して図るべきかと思いますが、正直美弥さんの体調面・精神面を思えば、これが最良のご判断とタイミングだったのだろうと思慮します。

1作でもトップに・・・とか、どうして龍さんのあとに美弥さんトップではだめだったのかという想いがどうしても芽生えてしまいます。

1つ1つ自分に言い聞かせる意味も込めて整理をしていくと、
①龍さんのあとに美弥さんトップではだめだったのか

ダメではなかったと思いますし、もしかすると劇団もそのような画も描いていたのかもしれません。

同時退団がなくなった時点で、並びやちゃぴちゃんのダイナミックなダンスを活かせる魅せ方や演目のことを考えると、たまきちを横に置くという判断にならざるを得なかった可能性もあります。

もちろん、逆に珠城さんの間に美弥さんが入ったシュミレーションをした劇団が、珠城さんがトップになるとき傍らに美弥さんがいないというのが非常に重大な事態だと思って引き留めてしまった可能性もあります。

でもすべてはもしも・・・の話であって、私たちは珠城ー美弥の互いを補完し合う美しくもダイナミックな並びを今までとっても堪能させていただいて、BADDY・エリザベート・ダルタニャンとアラミスなど心ときめかせてきた、いろんな人格のお役を自分のものにされている美弥さんを見ることができた、もしもの話をするより、今まで美弥さんが着実に積み重ねられてきた事実だけで十分ではと思っています。

②今から1作でもトップに

この思いは先日「アンナ・カレーニナ」の公演のライブビューイングを観た時にやはりズンと思ったのですが、同時に1作でもやった場合の美弥ちゃんの負担を考えると軽々しく言えないなと神妙な面持ちになりました。

それくらいバウホールの軍服に身を包んだ美弥さんは、神々しいまでに美しく、同時に今にも折れそうなほど細く弱くも見えてしまったからです。

宝塚大劇場東京宝塚劇場通算で休演日も含めて大体80日ほぼ毎日舞台に立ち、かつトップさんは出番も多く、疲れのピークの時に大階段から20キロあまりの羽根を背負って降りなくてはなりません。それに加えてお披露目&退団ならば取材も段違いに多いだろうし、寝る間もないのが現実として迫ってくる。

そんな負担を、芯はお強いけれど細い美弥さんの肩に0番に立ってほしいからという都合や思いだけで強いてしまうことは、その後の美弥さんの第2の人生を考えた時に、果たしてベストな選択なのだろうかとアンナ・カレーニナの観劇後考えてしまったのも事実です。

タカラジェンヌは夢の国の住人であると同時に、そのまま終わるという方はおらず、いつかは退団して飛び立たれていきます。トップになるという、とても祝福されることによってその飛び立ち羽ばたいていくエネルギーをも奪ってしまいかねないのであれば、ならないという選択肢があってもいいし、祝福されるべきなのではと勝手ながら思います。

そう考えると、やはり珠城さんの傍で共に輝き、皆に惜しまれる今退団を決意されたのはベストであったように思いますし、そのご決断を前向きに応援して少しでも舞台で輝く美弥るりかという男役を目に多く焼き付けたいと思います。

美弥さんを想う悲しみが月組体制への批判に転じているのではないかということ

これには、普段ハッピー野郎を自負して生きているサイトーも憤りをもはや超えて悲しくなりました。

美弥さんが熟考を重ねて決断されたであろう判断が、どうして月組全体やトップさんへの批判に転じてしまうのでしょうか。

寂しいというのは感想ですが、生徒さんを批判するのはお門違いだし、けなしあうことからは何も生まれません。それにけなしあうのをなにも知らない方が見ていて、宝塚のファンはファン同士でけなしあうところなんだ~~とか、ファンの方は思い通りにならないと他をけなしてまわるような方々なのねとか、本当なら生まれない曲解・誤解から結局自分・贔屓さまの首を絞めていることにお気づきではないのかな。。。

決断を応援している他のファンの方に失礼ではとも思ってしまいます。。

誰かの責任にしてしまえれば、当人は気持ちのやり場が出来てラクですよね。同調してくれる人もいて気持ちがいいかもしれませんね。でもそれだけ。

 

6月の美弥さまの退団日は変わることがないので、
私たちに許されているのは、残りの時間を精一杯の拍手と笑顔で過ごすことと割り切って心から応援して、これから必死でみんな大好きな美弥さんが残されるものを吸収されようとしているであろう組子の生徒さんの今後の活躍を精一杯祈ることなんじゃないかな~とふと思ったので、書きました。

 

稚拙な文章でご気分害されてしまった方いらっしゃいましたら申し訳ございません。何卒ご容赦下さいませ。。