サイトーのタカラヅカ備忘録~すみれの森で迷子~

好きな「エンタメ」「面白かったこと」についての沼備忘録。演劇・宝塚・映画・本、旅行等娯楽、趣味についてと思ってはいるけど、ほぼタカラヅカ関連になるでしょう。。真面目な考察はできません!心のおもむくまま~~

雪組『ファントム』ライブビューイングあれこれ感想

すっかりインフルにやられておりました・・・サイトーです。。

ちゃんと予防接種打ったのにな・・・なってしまうと「己がっ・・・」って猛省しますよね。

 

そんな中で回復したしょっぱな観劇が雪組さんのライビュだったのですが、すっかり疲れ吹き飛び、耳から元気をもらいました!ありがとう!いーい薬です!(『ZUCCA×ZUCA』より)

はるな檸檬さんの名著の中では、風邪の引き初めには栄養ドリンクと贔屓の写真みてDVD見れば大体治るって書いてありましたので、実践したら、美の暴力でめまいがしてきまして、あえなくノックダウンしたのは内緒の話♥(自己管理不足♥)

 

もう書かれつくした望海さんと真彩さんのすばらしき『ファントム』の千穐楽をライブビューイングできたので(涙)備忘録として残しておくべく(ほら、後々ね、万が一、子供が生まれたりしたときに、「まだ現役だった時に見た『ファントム』が最高、見られて本当によかったわ~」って、ヅカ先輩風をびゅんびゅんに吹かすために、覚えておかないといけないのでですね・・・!予定はない!でも先輩風吹かしたい!キリッ)

 

何と書いても言いすぎることはないけれど、なんと言えばいいのでしょうか、この感動を、どんな言葉にしても、したところで全てを言い表せられないし、陳腐な言葉の羅列をするのに何の意味があるんだろうと思いますが、歌声ってこんなに溶けてわたあめみたいに消えていくんだ・・・(鳥肌)と。。。

ひたすらな感謝とプロ意識に感服と・・・あとは

Don’t think FEEEEEEEEEEL!て感じ★(うん、ブルーレイ買おう)

 

★全てにおいて納得のクリスティー

今までクリスティーヌがなんでそういう行動になるのか腹落ちせずしっくりこなかった場面が少しだけあって、クリスティーヌよくわからぬ・・・となってしまったのですが(今思ってみれば自分の読解不足)

きぃちゃんのクリスティーヌは、必死に仮面を外したエリックを最初笑顔で受け止めようとしていて、でも純粋にビックリしているのも分かって、その傷にびっくりしただけじゃなくて傷の背景のエリックの悲しみとかまで感じてしまって受け止めきれなくて、自分に負けた、という流れで感情が出ていくのが表情からなんだかつたわってきて、心の動きに涙が止まりませんでした。

あと、純粋に歌がうめえええええええええええ 

でもまったく嫌味も雑味もないいいいいいいいいいいいいいい

歌の技術的なこととかはサイトーは門外漢で本当に分からないのですが、ただただすごいものを今己は目の当たりにしているのだ、ということがビリビリ伝わってきました。

みなさん大好きの『宝塚GRAPH』のまっすく画伯の漫画の受験のときのきぃちゃん(レオタードひっつめ姿で紙芝居をしながらこぶしをつけて歌い上げる真彩嬢)が脳裏をよぎりまして、純粋に歌が大好きで宝塚が大好きな女の子がこんなに大きな舞台で魅せる日がきたよ、と思うだけでお母さん泣けてきました・・・

私なら目覚めて真っ白いフリフリドレス着せられてる状態だったら、「あ・・・(察し)これはヤバイ奴だ・・・」ってなって逃げると思いますが、エリックの目をみて大丈夫と信じたクリスティーヌあっぱれ・・・!!(ちがうか)

聖母のよう・・・という感想を見ていましたが、それ以外にない!まさしく聖母でした。

 

★望海ファントムの愛と孤独

 今だかつてこんなに庇護欲をそそられるトップ様がおりましたでしょうか、いいやいない(断言)

珠城さんは国民の旦那様ですが(笑)望海さんは国民の息子なのでは、、

ずっとやりたかったとおっしゃられていた想いの強さ通り、本当にエリックの心に寄り添って彼のおかれた環境と境遇を深く演出の中村先生と掘り下げていかれたんだな、と分かる本当に凄味のあるエリックでした。

再演モノは演じる方にはプレッシャーでありライバルでありかと思いますが、観客にとっては前回との違いに胸がときめくものでもあります。。

蘭寿さんのエリックのときにはそんなに庇護欲まで感じなかったので、望海さんファントムにはより愛されていたときの記憶を必死で手繰り寄せるような必死さと儚さがあって、育ちきれなかった(育ててくれる人がいなかった)少年がもつ無邪気な傲慢さとか世間知らずな感じとか、その割に衣装の色味が最高なところとか(そこに従者ズとの関係性について妄想の余地があってさらに無限に素敵・・・)

上げたらキリがないけれど、

ロイドウェーバーオペラ座の怪人は確か、産み落とされてから誰にも愛されなくて・・・というアプローチでしたが、エリックは母に本当にたっぷり愛されてきたという過去があって、そこが最後のシーンに違いを持たせているのかなとも思ったりしました。

人から一度でも深く愛されたことがある人はやはり人を純粋に愛することができるんだなと。

 そこの違いが『ファントム』のほうが何故か救いがあって好きだな・・・とおもえる箇所かなと常々思ったりなど・・・。

 

★彩風キャリエールの弱さと強さ

まぁ全ての元凶そのもの!で、おじさまで、トップ様のお父様を演じなくてはならない2番手さんは大変だなと思いつつ、さきちゃんは結構声に無理してる感が漂う時があるので(ビジュアルはいつも最高点たたき出してくる)だいじょうぶかしら~なんて思ってたのですが、

問題御無用!でした! 足なっが!とついつい持ち合わせたスタイルのよさに目が行きがちなのですが、重心が下がって、立ち姿も素敵。。押しに弱くて、でも純粋で、さきちゃんのトレードマークの八重歯は封印してのキャリエールをよい按配で演じてらっしゃって、さすがだなの一言でした。

銀橋の場面では、本当に銀橋に来る前から嗚咽が・・・2幕はずっと泣いてました。

キャリエールは、自分の弱さを見つめ続けて、エリックの成長にもおそらく目を背け続けて、その代り地下の領地を与えて、ずっと自分が父親って言えない、自分が可愛いただの甘い大人なんですけどね・・・!

多分、エリックが嬉しそうに言う「ぼくの・・・領地をね・・・」はキャリエールパパが、ずっと泣いてるエリックをみて、頑張って飾り付けて、「ほら、泣くのはやめて、こっちにおいで。ここにあるもの全て君の領地なんだよ・・・」って引っ張り出したところから来ていると思うの(突然の妄想)

パパの受け売りなのよ・・・だからあんなに得意げなの・・・(自分の妄想で泣く女C)

だから、階段のところでの迷いは痛いほどで、弱い自分が父親と認められたことで自分を力づけて、エリックの願いを叶えるところも切なく・・・

『ファントム』はただの恋や歌が上手い天使の話ではなくて、家族の物語なんだ、と腑に落ちたのはやはりこのキャリエールの存在がとても大きかったです。

望海さんのキャリエールが咲ちゃんでよかった・・・・

 

★役替わりショレ様とフィリップ伯爵

 それぞれ違う色のイケおじと王子様をタダタダイケメンが演じるというこの贅沢っ!!!凪様のフィリップは、オペラ座パトロンとして完璧で、いろんな女の子を既にオペラ座に連れてきちゃっているというのも全く嫌みがなく、でもクリスティーヌは特別、そしてその感情が恋だと気づく過程が最&高でした。

凪様は、『伯爵令嬢』のリシャールの時もそうだったけど、あ・・・恋に落ちてる・・・という表情がとっても素敵でシャンパンでできた貴族の血が流れていました。ええ、見えました。ビバ92期

あーさのショレ様は、カルロッタ大好きで、さきちゃんに突っかかるシーンも身長差から、より一層ショレ様の小物感を引き立てていて、正統派のザ・イケメンではないあーさがとても新鮮でした(とても褒めています)!

フィナーレの時のおひげなし・オールバックのあーさがまたこれがイケメンで、一瞬あれ!?こんなイケメン本編いました!?私見逃すはずないんですけど!!って焦ったら、安定の朝美絢様だったという。。

 

★あとあといろいろ・・・

高速スピンの時の縣千くん・・・!色気がすごかった・・・。。さいごに同期で退団してしまう優美せりな嬢にバラのお花渡しする縣千・・・真紅のバラ×縣千って・・・その画を画面いっぱいに見れただけでも追加課金しなくて大丈夫かな。。と心配になってオサイフ握りました(ほんと)なんなら「ヒッ」って声出て隣の人にびっくりされました。

いやーーーーーー最&高

雪組さんは生え抜きの御曹司・ルーキーが今充実していると思うので、球団でいったら北海道ハムファイターズ的なね、(別にたとえが上手くない。ドヤ顔やめれ)どうぞ大事に育ててくださいませ・・・というよく分からない立場からモノ申しまして申し訳ございません!!

 

 

はああ、まだまだ書き足りませんが、ここまで書いて終わってしまったことにようやく踏ん切りがついた感じです。(自己満足★)

なんでロングランないんだろう・・・・してほしいな、と思いつつ、役者の負担が大きいからですよね。劇団四季とかのキャッツは毎日同じキャストじゃないしね。。分かっているけど、言っちゃうロングラン・・・・。。

あと、この記事を書いている途中にファントム実況中継CDが売り切れと聞きました。まじか・・・。販売初日に売り切れるって初めて聞いた。そんなことがあるのですね。。再入荷を待ちます!

皆さま心の中でロングラン始まっているんだな~~と少しほっこりした瞬間でした。

 

 本当にお疲れ様でした。ゆっくり休めますように。本当にありがとうございました!