サイトーのタカラヅカ備忘録~すみれの森で迷子~

好きな「エンタメ」「面白かったこと」についての沼備忘録。演劇・宝塚・映画・本、旅行等娯楽、趣味についてと思ってはいるけど、ほぼタカラヅカ関連になるでしょう。。真面目な考察はできません!心のおもむくまま~~

「オレステイア」ー歴史は回る螺旋と変奏曲ー

どうおばんです!サイトーです~!

気を抜くとすぐ更新が止まる遅筆野郎です。

梅雨入りしましたね・・・紫陽花のブルーが艶やかな季節になりました(珍しく時候の挨拶風なスタート)

昨日6月6日に初日を迎えた生田斗真さん主演の舞台『オレステイア』を観てきまして、

終演後席から立てないくらい衝撃を受けたので、感動を忘れないうちに書き留めたいと思います!

カッコつけたタイトルつけちゃいました(爆)

 

サイトーは考察頑張ってしようと思っても、できない性分でありますので、ここからの文章は大変読みづらいと思いますが、観劇された方は、そんな見方もあるね(笑)程度に・・・まだ観てない方は・・・ネタバレのようなところがあるので、プレーンな気持ちで見たい方はくるっとUターン推奨です!笑

『オレステイア』超ざっくりあらすじ

ロバート・アイク版の『オレステイア』は、アレスキュロスのギリシャ悲劇『アガメムノン』『供養する女たち』『慈しみの女神たち』の三部構成にイピゲネイアの話をつけ、第1幕で総大将アガメムノンが停滞する状況を打破し戦争に勝つために神託を受け、娘は殺されなければならないとされたことを受け、娘イピゲネイアを殺します。第2幕では、それを深く妻クリュタイムネストラに恨まれ戦争に勝利し帰還した夜アガメムノンは妻に殺害され、第3幕で息子のオレステスが父の仇討ちを、と実の母を殺害します。第4幕で復讐の女神に追われたオレステスが神々による裁判とアテナの一票の差によって許され、女神は慈愛の女神に変わるという話になっています。ただ、ここで許される=自分の殺人がなかったことになる、とはなるわけではなく、オレステスは結局起こった現実は変わらない、どうしたらいいんだと疑問を投げかけ終わります

(ね、超ざっくりでしたでしょう。。しゃべれば2分で終わってしまうくらい起こった出来事は超シンプル!でも・・・) 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー以下ネタバレを含みますーーーーーーーーーーーーー

大胆な翻案なのか、翻訳なのか、換骨奪胎なのか

ロバート・アイク版の『オレステイア』では、設定や登場人物名はそのままに、衣装は現代的なところからも分かる通り、現代版となり、スタートは女医とオレステスとの会話から始まるという変わったところから始まるのですが、

その中でも一番原作と異なる箇所は、次女エレクトラは・・・・・・・・・・・という点でしょうか(注:私は設定を知らずに第4幕で分かった時に鳥肌が立ってその感覚がとても面白かったので、終演まではあえて伏字でいきたいなと思います!笑 どうしても気になる~という場合は公演パンフレット見てみてください!!この情報量と知識量でなんと1,000円!!!宝塚もビックリ!!!超お買い得!!笑)

そう考えると、現代に設定を持ってきたことによる違いや意味も分かり、食卓のイスの数・・・とか、母の態度とか・・・1~3幕でちょいちょい違和感を感じていたことが急にひらけてきて、あれ?でもあそこの場面はどうだったんだろう・・・え、ちょっとまって!その時ってもしかして・・・!など、混乱する感覚になりました。

「さては、ロバート・アイク、会ったことないけど、相当めんどくさい人だな???」という境地です(天才に謝れ)

で、検証したいから結局もう1回観なきゃ!ウワーーーーー!!ってなりました。(あくまでサイトー個人の感想です★)

二重構造で進んでいくので、そこも面白い。

「そうなんだ!!」とネタバレを知らない観客(よほどカンがするどい人とかは別かもしれないけど)の場合、全体像がはっきり分かるのは第4幕なので、それまで漠然と感じていた違和感とかが一気にクリアになったとき、鳥肌が立ちました。

そう考えると、母が娘を殺されたことにめちゃめちゃ拘ったのについて仮説も生まれてきて、これは自分の中でどう消化したらいいんだろう・・・

 

命の対価

なぜ私たちが人を殺すのか、そして何故戦争だとそれが許される(と思わされる)のか

最初のきっかけは、イピゲネイアの死

ではなぜイピゲネイアが死ななくてはならなかったというと、男は戦争に勝つため、国家のためという

女は、そんなものはどうでもいい、私とあなたの娘が、私がお腹を痛めて産んだ子がなぜ戦争の大義名分のために死ななくてはいけないのかという

母と娘、父と息子

戦争での殺人は肯定する男、そんな男を殺人は殺人、命の前に男女の優劣なんてないはずと嘲りつつも母としての自負・役割を強調する女

なんというか、視点がいつもどこかシニカルで震えました。

随所にある男と女の区別というか区分けというか、上手く言えないのですが、みんな男女平等って言うけど、根底のところで決して分かり合えないのかもな~みたいな感覚が面白かったです。

最後の審判のところも舞台左が女性、右に男性が座る構図、全てにきっともっと深い意図があってそういう見せ方にしているんだと思うのですが

男は身内殺しに罪悪感を抱く(アガメムノンオレステスも)女は抱かない(母は殺すことに対して快感を得ていた風に演出されていた)という違いももっと考察できたら面白いんだろうな~と思いましたが、ここの神野さんの演技がすさまじかったので、

ぜひ目の当たりにしていただけたらと思います。

舞台衣装と色の使い方

これは、公式サイトでも言われている話なので、書いても大丈夫だと思いますが、イピゲネイアと捕虜で連れてこられた子は黄色のサフラン色のドレスを着ています。

COLUMN|オレステイア 新国立劇場 演劇(☜サイトーのブログよりはるかに面白い&ためになるのでぜひぜひ読んでみてください!!)

サフランは調味料で知られていますが、黄色の染色するには、非常に多くの原料を必要とする非常に高価なものだったそうです。イピゲネイアとカッサンドラがその色のドレスを着ますが、重要な場所でたびたび出てきます。エレクトラオレステスに黄色いドレスを着せてもらうところも意味深・・・

 

 あとは、アガメムノンオレステスエレクトラ(あと伯父と兵士もそうだったかも)の衣装は下のほうが白くよごし加工がされているんですよね・・・母クリュタイメストラと長女イピゲネイアには汚し加工はされていない。

なんか意味があるのだろうな・・・だれかこっそり教えてくれないかな・・・

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これです!ナタリーさんの記事からhttps://natalie.mu/stage/news/334525
演者のすごみ

キャスティングの妙を感じました。

おこがましながら、お一人お一人感想を申し上げますと、

生田斗真さん:顔が小さい!肌が白い!美しい!追いつめられる役で魅力的に見えるってセクシーですよね。。子供役もやるのですが、衣装も何も変えていないのに声色と目線でそうと伝わってくる!中劇場の大きな空間にも一人でいて耐えられる役者さんなんだなーと思いました。なんと!上半身脱ぎっぷりを見せていただけるシーンもございます(平伏し)

音月桂さん:このお役は音月さんだからできたお役とも言える・・・思わぬところでパッと帽子を取って脱ぎ捨て登場するところがですね、絶句してしまったほど、本当にかっこよすぎて、男役のエッセンスバリバリ残ってるところにハワワ~となりました(本当にちょろい)

今作でエレクトラってかなり掴みにくいキャラクターだと思うのですが、次観るときは絶対エレクトラに注目していただきたいいいいいいいい

第4幕の審判の場面では、場を掌握する落ち着きっぷり素敵でした。。。好き・・・

横田栄治さん:父アガメムノンクリュタイメストラが不倫するアイギストスを演じられます。アガメムノンがイピゲネイアを殺せと言われて葛藤する場面、葛藤を見せていただいてよかった・・・ザ・ギリシャ神話の登場人物!も納得の体躯で、舞台に重厚感と納得感がありました。

趣里ちゃんイピゲネイア:びっくりするほど細くて、つやつやふわふわの長い髪の毛と相まってお人形さんのよう

うさちゃんのお人形を抱いているのも、子供らしい変顔も、パントマイムでご飯もぐもぐ食べるところも全てキュートすぎて変幻自在で、、最&高

セリフの言い回しに、子供っぽいかと思ったら成熟した人のそれの声色だったりして、少女と女の二面性・不安定な少女性のインパクトが強く、これは趣里ちゃんしかできないお役だ・・・と思いました。

趣里ちゃんは、他にアガメムノンから捕虜として連れてこられた「カッサンドラ」も演じています。ここを趣里ちゃんが演じることによって、アガメムノンが娘を犠牲にしたことによって産まれてしまったゆがみのバランスの調整を取っているようにも見えたりして、なるほどな~~配役絶妙だ~~と舌を巻きました。

 

そして・・・神野三鈴さん!:一言でいえば底知れない母という女

すごみ 一幕は慈愛深い母・貞淑な妻のよう でもよく見ると、家族の抱えるきしみを一手に引き受けているように感じる演技がすごい

夫の決断に対して徐々に壊れていく様だったり、壮絶なる喧嘩、事が起こってしまった後の嵐の前の静けさのような目が据わっている様子とか、

二幕は衣装も髪型も変わり、母という役割を削ぎ落としたようで、セリフの発し方も堂々と変わり彼女の数年間の歳月を思わせる、一幕と全然違う・・・

 

 これをあと3週間やるって、心が持つのかい・・・?と勝手に心配になってます。笑

結局

最後は、無罪となるオレステスで、舞台は観客に対してWhat is next?と疑問を投げかけ終わりますが、原作のギリシャ悲劇では神々の許しを得たオレステスは、さらなる復讐の旅に出かけます。

まず自分の義理の伯母でありトロイア戦争のきっかけとなった美女ヘレネーを殺した。殺害理由は、『父アガメムノーンを10年に及ぶ戦争に連れ出し、家族崩壊の原因を作った不義の女を成敗する』というもの。

さらに、幼少時の自分の恋人であったヘレネーの娘ヘルミオネーアキレウスの息子ネオプトレモスに嫁いでいることを知ると、彼に決闘を申し込み殺した。ネオプトレモスは、トロイア戦争トロイアの王プリアモスを殺し、勇将ヘクトールの遺児アステュアナクス寡婦アンドロマケーの手から奪い城壁の外に投げ捨て惨殺、アンドロマケーを戦利品(奴隷)にした人物である。そのため、ヘレネーと同様にトロイア戦争での行いの報いを、オレステスの刃によって受ける形に。

その後、オレステスはミュケーナイに戻り王となった。

 

「行いには報いがある」「歴史は繰り返す」ということひしひしと感じました。

あとは、ちょいちょい観客に向かって言われてる・・・!ってなるセリフが多くありましてね・・・

例えばオレステスが裁判の場面で言う「どんなセリフでもその人の背景・ここまで来た間に考えていたこと・育ってきた環境によって受け止め方は全く違ってくるから、どれが正しいかなんて僕にはわからないし理解できない」(曖昧)みたいなことを言うんですけど、これまさにこの時間の状況じゃないか!と

ロバート・アイクが役者の口を通して言わせてますけど、「最後の解釈はお前ら観客次第だから!」ってぶんっ!と投げられた感じがしました。

 

いろいろ書いたけど、まとまってねえええええ

ま、一見は百文に如かず!ということですね!!

戯曲は!!!なんと!!!2019年7月号の『悲劇喜劇』に載っているという太っ腹ぶり!!!(早川書房さんの回し者ではございやせんよ)

www.hayakawa-online.co.jp

ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか・・・!

 

 

月組「クルンテープー天使の都ー」感想

おばんです。サイトーです。

ショー「クルンテープ」!満を持しての感想とまいりたいと思います。

 

サイトーは芯の強そうな娘役さんなんだかとっても好きなんですよね!

さくさくは、今はいろいろな状況も含めて少し控えめなところが舞台上でもある気がしていて、そこがもったいないなと思ってしまうのですが、

もう少し時間が経ったら経験と共に、堂々と「美園さくらですけど何か?」ってくらい遠慮なくすると更に魅力が大輪の花のように匂い立つのではと期待しております!

きりまりコンビを始め、1人でも生きていけそうなのに、1人の人に心を許して、前を向いて相手役さんと手を取って一緒に歩くという姿のコンビ像萌なところがあるみたいです。

もちろん、常に謙虚な気持ちで芸事と向き合うことは忘れてはいけないのだと思うのですが、舞台での押し出しをもっと見たいな~~なんて★贅沢を申しましてすみません! 

 

ちなみに、この美園さくら嬢ウエストどないなっとんねん!というくらい細くてびっくりしてしまいました。。。ご飯いっぱい食べてね(:;)怪我しないようにね(:;)

首筋がすっと細くて、一瞬のポーズで指先まで美しくて、本当に素敵・・・

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たまさく♥ヤンさんの振り付けのデュエットダンスは本当にストーリー性があって素敵でしたね

 ギラギラ✿クルンテープしょっぱなから飛ばしてましたね。頭の被り物は藤井先生のタイ土産っていうお話がありましたが、

サイトーはタイに何度か行ったことあるのですが、

そんな土産物のお店ぱっと見なかったよ!?!?!?

だいすけ先生、あんなすごいのどこでお買い求めになったの・・・!?

相当執念深く目的を持って行かないと見つけられないはず・・・!先生の熱量を感じました。笑

 

オープニング

蘭世くんのドラから始まるオープニングが新しかったです。息もつかせぬ間に、客席降りタイム~~♪♪1階左の端のほうの席だったのですが、なんと!夏風季々ちゃんと彩音星凪くんあたりが近くにおりまして、眼福でした★★

特に最後彩音くんがこっちを向いて手を振ってくれた!!!なんということでしょう

ちなつさんという推しがありながら、大きなお目目でにっこりしてくれた(前の人が手を振っていたのに答えてくれただけ。サイトーのためじゃない。。)ので、落ちました。

爽やかな風が吹いたーーーーーーーー!!!!

周りも一瞬どよめいてました。イケメンはほほえみによって場の体温3℃くらいあげて颯爽と去っていきました。

最後、美園さんが僧の皆様に囲まれて、ウェディングベールを付けて日傘をさしてもらい、珠城さんから花束をもらって一緒にハケるというのが素敵な演出でした。

『宝塚花詩集』の時に、愛希さんがお花の刺繍の長い裾だったかトレーンだったかを娘役さんが持って銀橋を進むという演出が最高にかわいかったのを思い出しました。

普段銀橋ってみなさん走って渡っていかれるので、ゆっくり進むのがお得感もありますよね!(え、違うか笑)

ムエタイ

絶対ありちゃんが勝つ!と思ってたら気づいたら月城氏が覚醒していたという非常に目が足りないこの場面!

ありちゃんの彼女役に俺たちの結愛かれんちゃんが最高の身長さと水色の似合いっぷりでアツアツカップルでしたけれど、最高だったのですけれど、、(語彙力)

あそこの場面の一人一人を見に通いたいレベルでした!!!!

まだ時間はある!!!!サイトー!!!

小舟×夏風季々ちゃん×カザマユノ氏

カザマユノ氏の場面~待ってた~~~(*´∨`*)

お芝居では最高な小物感満載のお役をモノにしていらっしゃりましたが、やはりその深みのある歌声で船を漕いでるだけなのに、物語が広がるような場面でとても素敵でした。夏風ちゃんとのハーモニーも素敵で、タイの川のたおやかさを感じられました♥

睡蓮の花みやたまデュエットダンス

みやたま・・・!とんでもない場面があると聞きつけ本当に楽しみにしていたのがこちら

いやはやとんでもなかった!!!美弥さまとの体格差・・・萌・・・

美弥さまの珠城さんに体を預ける場面の表情がまた最高なのよ・・・

よく娘役さんによって男役さんの魅力が何倍にも増すというののソレでした。珠城さんの包容力を美弥さまの委ねきる力と表情で何倍も素敵に見せてくださっていた・・・

素敵というだけでは言い表されない、深い信頼関係と技術に、この場面を与えてくれて感謝・・・となりました。

セマニフィーク!前のバージョンの歌が好き

いいよ~~可愛いよ~~~蓮くんもオラオラしておりましてね、ここ周りの男役さんに負けないさくさくの押し出しが最高なんですが、、、、(絶句)

オラつく蓮つかさという皆様の大好物が堪能できます(((o(♡´▽`♡)o)))

ここテストに出ますよ~~

Cha Cha SING」という曲が大好きだったので、それをこのメンバーが歌う場面も本当に見たかったのですが、セマニフィークもアレンジが効いていて面白かったです!

中詰めはシャル・ウィ・ダンス!楽しくない訳がない!

まゆぽんの伸びる伸びる安定のお歌で始まるエイトシャルマン!!!

フゥーーーーー!!!!

そして始まるシャルウィダンス!!!!!

た・の・し・い!!!!!!!

あ・ざ・や・か!!!!!!!

真っ赤なフリフリのお衣装で珠城さんと美園さんが取るポーズの瞬間が画になりすぎていて、尊かったですね

というかあのお衣装着こなしてしまうさくさく、スーパー可愛くない・・・?

やはりゴージャス系のお衣装が似合うこと似合うこと(孫を見る目のサイトー、孫いないけど)

みやさまが残ってさち花さんと絡むところは、みや様も楽しいとおっしゃっていた通り本当にエネルギーあふれる素敵な場面でした!

ポールダンス×4人の愛憎ダンス

ここもね、目が足りません!!!!

珠城さんの横のポールでオラオラする夢奈氏も見たいし、黒塗りが最高に似合うで有名なカザマユノ氏も見たいし、珠城さんのふともももロックオンしないといけないし、そうこうしているうちに、暁千星氏が床で足をあげるポーズなど取り出すしまつで、、本当に。。。目が足りないのよ!!!!

本当に困っています(真顔)

ありちゃんの、珠城は私のだから、という余裕でのたしなむ姿、からの、珠城さんと美園さんが「出会ってしまって」からの余裕のなさっぷりと嫉妬の表情は本当に素晴らしかった!!!!!

セリフが無い分出演者の方の表情にドキリとしてしまいます。

からの復活!

うん、殺されたら復活する!もうど真ん中セオリー!そうだったそうだった!!笑

月組さんの群舞は生き生きしていて本当によいですなーー(誰)と実感しました。

クリスタルタカラヅカだかの水の精の総踊りもとてもよかったよな・・・とおもったり!

男役群舞からのデュエットダンスはヤンさん振り!

言葉に出さずともよいというのが分かる。無駄な装飾はいらない、ただただヤンさんの男役へのこだわりの詰まった振りを付けていただけて感謝感謝の数分間!

デュエットダンスでは、珠城さんが手をね、さくさくに広げるんですが、わたくし丁度下手側におりましたので、視線側だったのですが、オペラを除きながら「包容力っ・・・!!!」ってなりました。ええ、スパダリでした。

さくさくはあんな視線を毎日受けてるからどんどん綺麗になっていくのかな・・・(震え)

あと、最後デュエットダンス後の銀橋からのハケで、ずっと手を繋いでいたのが最近あまり見ないなと思っていたので、幸せだったのです!

一人が躓くともう一人に影響するなど、手をつないで(ほぼ走って)ハケるのってとてもリスキーだし難しいですよね。

でも、そこを手を繋いでハケるという選択を取ってくださって、もうなんというか、それまででも幸せでお腹いっぱいなんだけど、最後まで観客へ幸せのオーラを振りまいて退場する、感謝しかない・・・

ずっと見ていたい・・・。

 

総じて尊みが深い(静かに合掌)

Sante!と同じような主題歌も頭に残るし、熱い熱いショーでした!

自分的には綺麗な場面だけのショーよりもこういうショーが好きだなと思ったり!

 

※月城さんが5月18日公演~ショー部分休演というおしらせが出ましたね。。寂しいですが、きちんとお休みして身体休めて無理なくしていただければと思います。。お大事になさって欲しいです:;

 

続いてはお芝居の感想頑張って書きます!(*´∨`*)

花組のみりちな万歳!!!

どうも、おばんです。サイトーです。

 

GW明けてちょっと気も緩んできました(緩むな)

ちなつさんのランチ・ディナーショー「NEXT ONE」が最高だったという感想をTwitter上で多く拝見して、うわあああああああ、観に行きたかったあああああってなってます♥みなさま感想を伝えるのが上手で、イメージが鮮明にできて大変ありがたいです。。

 

今日はそんなタイムリーな話ではなくてですね、大分前に遡ることで申し訳ないのですが、花組さんの東京公演千穐楽のみりちなが尊かった話ですね、ええ。

サイトーなんとかライブビューイングが当たり観劇できたのですが、もう最後怒涛のみりちな特需でしたね・・・(絶句)

ちなつさんに心奪われているサイトーは瀕死の状態で涙のダムが決壊しました。

 

もう既にスカイステージや詳細なレポートがございますので、改めて書くようなことでもないのですが、書いて自分の心に刻みたい!ただそれだけ!という心意気でございます。暑い暑い✿

 

幕前に出てくれるちなつさん

 ムラでの千穐楽は幕前でのご挨拶はありませんでしたが、東京はやはり本当の最後ということで、ひっとん(舞空瞳ちゃん)と一緒に組長に呼ばれて幕前でのご挨拶がありました。

コンデュルメル夫人でしたがちなつさんの男役の立ち姿であいさつを見れて、やっぱりスキ・・・///と胸ときめいたのでした。

ご挨拶も笑いを交えつつ、少し余裕も見えて、こんな風に幕前でちなつさんロックオンで見られることなどめったにないので、感無量でした。

ハケる歩幅が真に足の長い人のそれで、圧倒されました。こういうのを見ることができる千穐楽のライブビューイングを考えてくださった方に感謝したい・・・。

ちなつさんに焦らされたい

一番変わったと思ったのは、お化粧!幕前の挨拶があったからか、コンデュルメル夫人の女役眉をおそらく一回消して男役の化粧にしているのか・・・?と思うくらい、大劇場の千穐楽よりも違っていた気がする。。

でも夫人のお化粧のアンニュイな感じは残っていて、そこに男役らしさがプラスされてえも言われぬ色香がね・・・すごかったんですよ!

焦らされて熱帯の時なんかすごかったですよね・・・大きな画面でひいいいいいってなりながら指の間からガン見しました。

東京公演まで焦らされたのか~~私たちは・・・って感じです(ちょっと何を言っているのか自分でも分かりません)

 ちなつさんのジらされて熱帯の場面は、袖でみんな見たくてギューギューだったらしいのですが、やっぱりみんな一緒にスカートフリフリしたいんだ・・・萌ってなりました。

最近ヅカオタの友達とマキシワンピースにパニエを入れてジらされて熱帯銀橋フリをやるのに嵌っています(えへ)

座って足パタパタさせるところは地味に腹筋にきます。あれを微笑みながらやれる花娘さまがたは本当にアッパレ・・・!!

お稽古場での同期愛

鞠花ゆめ様作であろうコンデュルメル夫人シャンシャンをご覧になりまして??

シャンシャンの前面にちなつさんとの2ショット写真などがくっついているやつです!

タソが近くにいなくなってしまった今、ちなつさんを支えている鞠花ゆめ様の同期愛っていうかちなつさん愛にほっこりしました。

・・・う、うらやましい・・・前世でどんな徳を積んだらそんな風にちなつさんにシャンシャン私も作れますか????真顔

 

みりちなForever!!!!!!!

ラブラブラブフォーエバーラーブ♥

みりおさんがちなつさんへのメッセージの時には、甘い声をかなぐり捨てて、Sっ気たっぷりになるのが最&高!

ありきたりな挨拶ではなく、本当に月組での活躍と下級生のお手本となるように花組の男役の経験を上手く持って行ってほしいという願いがこもっていた熱い挨拶でした。

月組から一緒にやってきて成長を目の当たりにしているみりおさんから出る言葉には重みがあって、本当にそんな風に言ってもらえるちなつさんはやはり素晴らしいし、組替えで相当努力された4年間だったのだろうなと思うと、またダムが今も決壊しそうです。

 

ちなつさんが最後の花組生としてみりおさんにお手紙したためているということをばらされるのも最高だし、忙しい中でお手紙書いてるんだ、、ということにも驚きました。

私も忙しいということを言い訳にせず、伝えたい言葉は伝えなくちゃ・・・!と

何故か触発されるという・・・

FOCUS ONを帰ってから読んで、みりおさんとちなつさんの対談にまた泣かされる時間

 

ち「根本的な役の組み立て方は、新人公演時代の本役さんであり小劇場でずっとご一緒してきた明日海さんを見て、おのずとしみついているんです。お芝居の基礎は明日海さんから学びました」(飄々としているちなつさんからのマウンディング・・・・!!!!!貴重!!)

み「ちなつとは同じ場所で育ってきたという感覚がある」(尊い・・・!!!!)

み「頼りになるので、これからも困った時は助けてください。」(みりおさん・・・!!涙)

とか・・・!

なのに、最後のあいさつでは、「全っ然心配いりません! 私も甘く見られたもんだなとも思います!」「月組でもせいぜい頑張ってください!」

という心境いかばかりか・・・。とっても気遣いの方なんですね。。

 

お互いを思いやるみりおさんとちなつさんだからこその信頼関係が垣間見れて、こんな光景が見れるなんて、正直4年前の組替えの時は思っていませんでした。

その場所はちなつさんが切り開かれた場所で、それをこっそり目の当たりにできるなんて・・・なんて幸せで尊い時間なんだろうと思わされました。

 

紅さんも天寿さんとのスカイステージの番組の対談で、「宝塚はほぼ大変なことばかり、綺麗なところなんて少ししかない、でもその大変なところが本当に大切だと思う(ニュアンス)」とおっしゃられていましたが、

きっとその大変な時間を共に過ごした経験はいつまで経っても色あせず、互いを強く結びつけるのだろうなと思います。

 

ああ・・・ちなつさんも月組になってしまいましたが、月組でも花組の匂い立つような花男らしさを持ち込んで更に更に輝いてくださるのを待ってます!

そして、いつかちなつさんが立つ劇場に泣き笑いしながら客席で見守るみりおちゃんがいてくれたらなと夢見ます!!

 

 

宝塚の殿堂と男役の美学

 GW明けましておめでとうございます!サイトーです(◜◡◝)

 

皆さま10連休だった人もそうではない人も浮かれた5月頭をどのように過ごされたのでしょうか。。

サイトーは例にもれなく浮かれてきました。旅行の話はまた今度にして(しないんかい!)その中で念願の宝塚の殿堂に行ってきたので、その話でも・・・

 

初宝塚の殿堂

サイトー何度か大劇場には行っているのですが、なんと宝塚の殿堂へ行くのはこれが初めて!モグリでした・・・

特別展として「男役の美学」というコーナーがあり、約20分の男役群舞を切り取った映像のコーナーや宙組さん公演中だったので、真風さんを筆頭とする宙組さんのお衣装の展示に胸がときめきました・・・(*´∨`*)/\(*´∨`*)

 

初めのフロアでは、歴代のスター様のお写真と歩みのコーナーに圧倒されました。

昔から眉目秀麗な人が本当に多くて、白黒写真なのにハッとするような美しさの方ばかりで、ひれ伏したい勢いでした。

宝塚好きな友人と宝塚より甲子園に行きたい友人の息子と行ったのですが、その子が若き日の八千草薫様のお写真のコーナーをちらちら見ては戻ろうとして、なかなか進まない現象が発生しましてね・・・(さては、惚れたな・・・・?いい目をしている・・・)

そんなことある・・・!?ってなりました。真顔

将来有望すぎますでしょう(◜◡◝)(◜◡◝)

もちろん、有望なファン株を絶やさぬようサイトーと母とで茶化さずそっと遠巻きに見守ったことは言うまでもありません。

やんちゃ盛りの子供をも虜にしてしまう宝塚少女歌劇よ・・・!!

男役の美学~群舞で綴る100周年から5年間の名場面~

この映像コーナーが誠によかったのです。。。宝塚の男役の良さをフィナーレ群舞からピックアップしてくれた18分間でした。

順番はかなりおぼろげなのですが以下のものがありました。(違っていたら是非ご指摘ください。あと雪組さんと花組さんが1つずつなんかあった気がする・・・)

宙組 王家に捧ぐ歌

雪組 るろうに剣心

宙組 エリザベート

月組 Forever Love

星組 ロマンス!!

月組 カルーセル輪舞曲

花組 金色の砂漠

星組 スカーレットピンパーネル

スカピンの群舞は致し方ないとはいえ楽曲差し替えだったんですけど!!怒

曲が結局違うと群舞の掛け声とか合ってないし、魅力半減するから違うやつ見せて~~~ってなりましたが。

概して、よかったです・・・!が意外とソコ出す!?みたいなのもありました。

多分いろいろやってるよ感を出したかったのか・・・?

100周年後のピックアップだったので、トム・ランジュさまの男役群舞とかがなくて

それが心残りだったくらいでしょうか。

個人的には、金色の砂漠のターバンでの大階段を使った大胆な体型移動を含んだ群舞が入っていたので、それだけでもう100点満点★

(ちなつさんも結構カメラに抜かれていて家では味わえない大画面で堪能しました♥)

本当は、サンテの乾杯の銀橋のところとかも是非入っていてほしかった・・・

 

真風・星風の体格差にひたすらきゅうん♥とするお衣装展示

これは、是非とも現物をみていただきたい!(宝塚の殿堂の回し者ではございませんよ)

白鷺の城で大好きだったまどか姫のおキツネたんのフワフワ衣装もありました!

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これ!!!!

腰回りが細い・・・(目視)布が贅沢に使われていて、本当にかわいい・・・近くで見ないと気づかないようなところにまできちんと刺繍や飾りがついていて素晴らしい・・・

つくづく宝塚のお衣装部さんはプロフェッショナルだな~と感動しました。

 

自分語りで恐縮ですが、学生時代にサイトーも学生演劇の衣装を担当していて、デザインに息づまると日比谷のシャンテ2Fで展示されている宝塚の衣装のデザインをみにいってたりしたんですよね。

 

己のモットーが、「細部はテキトーでいいよ!だって舞台だから!そんなの見えないもん!」だったことを恥じました。美は細部にこそ宿るのでしたね。。

反省しました。。

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反省する時についつい思い浮かんでしまうこの画像

トップスターの皆さんの衣装が5組ならべられてたんですけどね、

やはり真風さん紅さん珠城さんのやつがスソが長くて、みりおちゃんだいもんは少し短いところに萌えを感じたり、

手首のところのカフスを止める位置の細さに驚愕したり、

黒燕尾のそれぞれのトップさんの着こなしがやっぱり素敵で、男役の真骨頂がシンプルな黒燕尾でやっぱり出るってすごいな~と思ったり、

有村先生のデザイン画がとにかくカッコよくて、インスピレーションの泉どうなってんだ・・・!?と盛り上がったり、満喫できました♪♪♪

 

ちゃっかりシャンシャンを持って写真撮影もしました(おのぼりさん度MAX)

 

あ~楽しかった・・・!よいGWでした(*´∨`*)

 

原田マハ『ロマンシエ』を読んだ話ー君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだー

ごぶさたしてます~サイトーです!

いやあ3月怒涛でした~~ようやく落ち着いてきました(ホッ)

当たり前なんですが、宝塚が好きな方は他のことにも結構積極的に動かれる人が周りには多くて「パワフルですごいな~~」と思うことが多いです。

サイトーは1つのことにしか手がまわせないゴリゴリキャパ狭め野郎であるがゆえに忙しいと宝塚を観に行けないことにハンカチギリギリです。。

時間の使い方が上手な方が多いな~~見習いたい・・・!

忙しい時だからこそ気を付けていることとかあれば是非教えてください・・・(切実に土下座して教えを乞うスタイル)

 

そんなこんなで、最近はめっきり観劇できていないので、最近読んだ本の話でもつらつらしてみようかと思います!

『ロマンシエ』というタイトルとあらすじで購入を決めた

原田マハさんの『ロマンシエ』です!文庫の表紙も可愛いんだぜ・・・

           https://www.shogakukan.co.jp/thumbnail/books/09406603

みなさんご存知原田マハさんは美術に造詣が深く、今までは美術史と絡めた独自の視点での物語が多くて、その作風も好きなのですが、今回はポップできゅうんとするお話になっています。

あらすじ

 乙女な心を持つ美術系男子のラブコメディ!

 有名政治家を父に持つ遠明寺美智之輔は、子どもの頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子。恋愛対象が同性の美智之輔は、同級生の高瀬君に憧れていたが、思いを告げることもないまま、日本の美大を卒業後、憧れのパリへ留学していた。
 ある日、アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く羽生光晴という女性と出会う。凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ彼女は、偶然にも美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者。訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われているという。
 過去にはピカソなどの有名アーティストが作品を生み出してきたプレス機の並ぶその工房で、リトグラフの奥深さに感動した美智之輔は、光晴をサポートしつつ、リトグラフ制作を行うことになるが、ある大きな転機が訪れる。(小学館HPより)

ね???

もう読みたくなってきましたよね??

分かります・・・!!

主人公のみちのすけ(ミシェル)は、多分本当に目を引くイケメン(私の脳内補正では岡田将生)なんだろうと思わせる周りの人物からの評価ですが、心は女の子・・・自分では自分の容姿をそんなに重要だと思ってないし、イケメンと見られることに違和感や居心地の悪さを感じている子です。

お母さんにも親友にもカミングアウトは出来ておらず、男の子としての自分を意識して頑張って使い分けているみちのすけですが、今まで押し殺してきた本当の自分を見抜いて、ありのままでいいと言ってくれる人たちと出会えて、パリで自分を解きほぐしてどんどん解放させていく様子が素敵だなとホロリときました。

この子がとにかくひたむきで時に大胆で心の声が可愛くて、どんどんミシェル~~がんばれ~~ってなっていってしまう・・・!!

 

宝塚だと、彩風のさきちゃんですとか、せおっちとか、あかちゃんとかの類の「スタイルよい~~笑顔ふりまかれたら目がつぶれる~~」って言えるイケメン枠に是非やってほしいお役・・・

せおっちは眉間からの鼻筋ずっと見ていられる。本当にイケメンなのにザイケメンのことやると周りが「ちょwwwせおwww」ってなるの本当にずるい~~(お正月のパネルアタックが日々の癒しでした合掌)

 

みちのすけ君は、おしゃれで脳内で妄想コーディネートをするのですが、そこに出てくるブランドが実在のものでかなりオシャレで、文字だけだとイメージできないので調べるとまたとっても面白かったので、片手にスマホかパソコンと一緒に読むとコレ2倍3倍おもしろいよ!!!!

はい、それが言いたかった。

パリの中を移動するシーンもあるのですが、原田マハさんがかなり取材されたのだろうというくらいイメージが伝わってきます。

ここも是非パリの市内の地図とか片手において読むとこういう風に移動したんだ~と分かるように丁寧に書かれているので片手にスマホかパソコンと一緒に読むとコレ2倍3倍おもしろいよ!!!!(しつこい)

私は途中でみちのすけが作るブランケット・ド・ヴォーが急に食べたくなって思わず近所のフレンチビストロに駆け込みました(メニューになかったのは一生根に持つ・・・食べ物に関して意地汚く心が狭い女A)

https://www.parisettoi.fr/topics/331/(美味しそう・・・)

 

リトグラフって・・・?

あらすじの中にも出てきたこの物語において非常に大きな意味をもつことになる「リトグラフ」ご存知ですか?

サイトーは知りませんでした(お恥ずかしや)

めっちゃ美しく流れるように文字を書くやつかと、あらすじ読んでもずっと思ってたんよ。。。(それはカリグラフ)

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こういうやつがカリグラフな・・・

途中で、おや・・・?誰も文字を書いていないぞ・・・?絵なの・・・?絵でもないの・・・?

という知識不足により物語を楽しめないかもしれないターンが来たので、これもスマホで調べましたところ、カリグラフではないようなんですね~~(知ってる)

リトグラフとは?
 平らな石の上に描画(現在では金属板等も使用)し、印刷する版画

平らな版面の上に描き、平らな版面のまま印刷する。

木版画のように版面を彫ったりはしません。

仕組みは、平らな版面の上に油性分を含んだ描画材料で描画し、描画終了後、薬品を塗ります。

そうする事により、油性分を含んだ部分(描画部)は油性分とくっつきやすくなり、描画されていない部分は水分を保存しやすい状態になります。版面に水を含ませながら、油性分を含んだインクを版面にのせると、描画した部分は、インクの油性分と描画部分がくっつき合うことでインクがのり、描画されていない部分は版面に水の膜が出来、油性分をはじいてインクが乗らないようになります。描画部分にインクがのった所で、版面の上に紙を置き、プレス機で圧をかけて印刷します。

リトグラフは、水と油の反発する性質を利用する化学的な版画といえます。

 美術的センスのないサイトーにはこの説明を聞いてもよく分からなかったのですが、版面に直接描いた絵を、ほぼそのまま紙に刷り取れるのが特徴のようです。

 

なーんだ!つまりは印刷じゃん!と思っていたら、

 作家の構想(コンセプト)を工房が経験や技術を活かして再現できたなら、作家のオリジナル性がその作品に顕れていると言えるでしょう。

単に手法や技法としてではなく、リトグラフには、「印刷物」ではなく「作品」という意味があります。
リトグラフは、作家と工房の二人三脚で作品を作り上げるものであり、「手作業の印刷」という以上の付加価値があるものです。アルト工房のリトグラフは、「作家の作品に込めたコンセプトや意志を再現した、リトグラフ」を目指しています。

 という「ちげーわ!芸術作品だわ!」という声が聞こえてきそうな記事があったので引用。

 

原田マハさんもリトグラフをコピー版ではなく、作家の1つの芸術的表現の技法として捉えていてそれが無知なサイトーにもよく伝わってきました。

リトグラフ奥が深い・・・

物語を通じて自分が触れ合ってこなかった知識や世界と触れ合えるのは大人になっても本当にワクワクするものだな~と思わせられました。

 

そんなみちのすけ君がパリでであるリトグラフを縦軸に、みちのすけ君の想い人である高瀬くんとの恋を応援したり、みちのすけ君が大ファンの作家の先生との出会いとやりとりにハラハラドキドキしたりする横軸に

織り成す応援歌がロマンシエ!!!

 

ちなみにこの高瀬クンは、俳優さんだったら竹内涼真くんのようなザ★爽やか好青年!にぜひ・・・!!!

宝塚なら、、、みちのすけの好意には気づかないけど本当に爽やか好青年なので、マイティ・たま様・おだちんなどザ・男子枠の天然好青年にやっていただければ本望です♥♥♥笑

 

残り50ページから切なさが加速するという帯は伊達ではなかった・・・

 

すごい!小説とリアルがクロスする・・・!?

私がこれ手に取ったのは、文庫になってからなのですが、読み進めていくうちにやけに固有名詞が多いなって思ったのですね。

時代を経ても古臭くならないように、必要最低限の固有名詞しか使わないとか、ほのめかす程度で違う人の名前を使うとかはよくあると思うのですが、本書ではもうゴリゴリ出てきます!

それが面白いところでもあったのですが、原田マハさんは意図して書かれたということが後々にわかりました。

 

なんと、本に出てくる最後の場面が、実際にその場所に行くと行われている実際のイベントだったのです!!!(発売日を調整して日時まで一致させるという緻密さ!)

ハルさんが、ムギさんが、ミシェルがもしかしたらその柱からひょっこり出てくるんじゃないか・・・と思ってしまいますよね!ずるい!!

 

前職の美術館のキュレーターという技術を如何なく発揮して、自分で小説と展覧会をリンクさせてしまったマハさん恐るべし・・・!!

これリアルタイムで読んでクロスを体感できた方々が本当にうらやましい・・・!!

もう1回やってくれないかな~~~

 

作家だからって展覧会開いてはいけないという決まりでもあるの?ないでしょ?という声が聞こえてきそうなくらい、『原田マハ』にしかできない試みが詰まった本なんだと思います。

 

ぜひ気になるわ~という方、お手に取って読んでみてください!(本屋の回し者じゃないよ!!)

 

読了したので、次は同じ原田マハさんの本でも読み漁ろうと思います。

ちなつさん(鳳月杏)が好きっていうただそれだけ

サイトーです

あっという間に3月ですね!!

2月早かったですね~~~~~~(*´﹀`*)

毎年のことながら、2月が28日までしかないことにちょっとびっくりする

 

完全に花組さんの重大発表連発が遠い昔のようです(遠い目)あれはもう1月かあ。。

サイトーは、月組時代から鳳月杏さん(愛称ちなつさん)をみると心の奥がうずく病に侵されておりますので

(最近は「杏のジャム」とか「鳳凰伝」とか芸名漢字の一部を目にしても心の奥がうずくようになってしましました。末期☆歓迎)

ちなつさんを取り巻く環境が大きく変わりそうな今年、ちなつさんへの想いを垂れ流します。

合言葉は『ちなつさん沼は深くて尊い』です☆ (重い)

 

あ、ちなみに、今回の記事は自分で読み返してみても結構気持ち悪いので(笑)
そういうのでも許容してやる!私もそう思ってた!とかというとても許容範囲が広いか、とりあえず読んでみて批判はそれからや!という心意気の方おすすみくださいませ・・・!

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サイトーがちなつさんに胸を射抜かれたのは・・・(っていきなり思い出話乙)

『春の雪』の洞院宮治典殿下のカーキのあの軍服というか礼服というかが異様に似合っていて、舞台上でも「ハハーン、この方は皇族なのだな」と一目で分かるような高貴な感じで声や目線の使い方、舞台化粧の上手さなどから「なんか気になるぞ・・・」となった瞬間でした・・・(遠い目)

当時サイトーは星組に好きな生徒さんがいて主には星組を見ていたので、ぼんやり気になるぞ・・・のまま過去のグラフとかでヤマネのお役とかネムネムしてる写真を見つけてギャップにどきっとしてる自分がいたり、ロミジュリの死の新人公演の映像とかでターンの滑らかさにぐっときたりしてましたが、

決定打は外部の宝塚OGがたくさん出られている舞台に組子の皆さまと観劇にいらしているのにたまたま遭遇して、生であの足の長さとスタイルと白さを目にしてしまった日・・・

あー、あの時はコンマ何秒かで「足がっ・・・長いっ・・・これは長いってもんじゃないぞ・・・!おそるべきスタイル!とそれを活かしたファッションセンス!

さすが鳳月杏!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!

 頭の先から指の先まで美しい・・・!あと声がいい・・・!クールかと思ってたら・・・ちょっとまって・・・帰り道で下級生とじゃれてるゥ・・・(プツッ・・・尊さメーターが振り切れる音)」

なんて一気に思いが噴出しまって、脳内ヒートアップしながら、冷静になろうとしたので、その後どうやって帰ったかはよく覚えていません。真顔

その時に、アッ私ちなつさんのことこんなに好きだったんだ・・・って気づいた次第です(単純。あと気持ちに気づくのが遅い。)

そこから月組の舞台も観に行って、オペラグラスなしで群舞でちなつさんぽいな・・・と思ってオペラグラスあげたらちなつさんだったとかで、軽率に勝手に「これは好きだからわかるんだ♥」状態になり(誰しも1度は経験するアレですねアレ)、ちなつさんの素敵なところがどんどん増えていって・・・

で、みんな大好き『月雲の皇子』の穴穂皇子で火がつき、今に至るという訳です。真顔

ちなつさんの部長本当にヒゲが素敵だったなあとか、

ジャッキーちゃんは本当にハリウッド女優と見まごうオーラと可愛さで、キキちゃんジェラルドから愛されて愛されて、どんどん綺麗になるし、リフトは軽々持ち上げられるし、足も軽やかで、羽が生えてないかと肩甲骨あたり結構チェックしてたなあとか、

アーネストインラブの時は、どっちもみたくて、初めてむちゃして中日駆け付けたら、どっちのお役もよくて、この時間に感謝と初めて舞台観て思ったなああとか、 

どの役でもその役で生きているちなつさんが好き・・・

あと、ダンスの時のターンは天下一品、ヒゲ・包容力がしゅごい・・・

でも、オフはホワホワで思わず守ってあげたくなるって何事!?!?!?!?

はいっ!皆さまご唱和ください!『ちなつさん沼は深くて尊い』!

ここまで長々と極めて個人的な(どうでもいい)話にお付き合いいただきありがとうございます(合掌)

 

ちょっと心配なこと

鳳月さんは非常に周りを見て自分に求められている役割がなんであるか察して演じてしまうことがとても上手なのだろうな~と思いますし、FOCUS ONでも多くの諸先輩方や演出家の先生方からコメントにもありました。

それがお芝居では本当に必要な力であることは言うまでもなく、だからちなつさんの役には、どのお役も舞台で見えている以上の背景をなんだか感じずにはいられないのです!!(鼻息荒く)

なので、月組の現状を見て、今までの花組の路線から少し落ち着いて、サポートに徹するという役割のほうが今の月組にはいいだろうと、一歩引いたりしてしまったら非常にもったいないし、月組にとっても大きな損失だな~と思ったりしますので、そこは、ね、月P!何とぞ!よろしくお願いしますね!(立ち位置迷子野郎)

 

 なーんて書いてたら、なんと!梅芸のON THE TOWNでちなつさんがカザマユノ氏が私好みの色黒美男子として爆㟨して、ハートをギュンとつかまれたオジーとしてやられるというではないですか!!!!

 

おいいいいい!!!!観たい・・・・なにそれ・・・・どういうこと・・・・

でも、風間くんのオジーがすごく素敵だったから、どんなふうになるか分からないし、風間君の吐息交じりのアッアーイがもう聞けないの寂しいけど、えっ、ちなつさんがオジー?最高かよ~~~~と踊り出したい気分です。

たまきさん、さてはちなつさんと一分一秒でも一緒にいたい算段だな・・・?(違います)

 

ちなつさんのコンデュルメル夫人は、飼われたいというか怒られたいし、イスで寝てるところを従者ズと一緒にベッドまで運んであげたいし、時々褒められたらもうそれで・・・と思わせる魅力・・・

れいコンデュルメルのちょっと悪役に寄せようと無理してるガッハッハッハッハみたいな笑い方も悪役をやらせたら天下一品の夫人に袖で指導されて欲しいみがありますね。

「今日のはもっといけたはず」とかね。。ちがうか。。

はいっ!皆さまご唱和ください!『ちなつさん沼は深くて尊い』!

ごめんなさいね・・・(◜◡◝)本日のテーマなもので・・・(◜◡◝)

 

そんな夫人からの脳みそ筋肉マンの直感で生きてるオジーを演じられると期待されているちなつさん・・・・!きっと素敵なものを見せてくださるのだろうなと思わずにはいられません。

 

花組への特出・ご自身のディナーショー・月組一本もののお稽古等々あげればキリがないですが、本当にお身体ご自愛ください!!!

一緒の時代に生きれてただただ幸せなんです私!!!!!!(今日も愛が重い)

花組宝塚大劇場千穐楽・・・!!ゆきちゃん祝大劇場卒業

ご無沙汰しております・・・!

3月の波に飲まれてサイトーです。

 

本日はそんな3月なのに仕事を休みました。なんでかって??愚問なり!!!!

仙台が生みし奇跡!の娘役ゆきちゃんの大劇場千穐楽だから!!!

ついでに、大好きなちなつさんの花組男役としての大劇場千穐楽だから!!!!

あとベー様とじゅりあ様をお見送りしたくて(あと有給が3月で消えるので。真顔)

 

すごく雨だったのですが、ゆき姫の入りのタイミングでは傘がいらなくて、その中を白いワンピースのゆきちゃんが歩いてくるではないですか・・・泣いた・・・尊くて泣いた・・・

 

Twitterでもう皆さんご存知かもしれないのですが、ゆきちゃんのサヨナラショー

       最&高!!!!

幕が開いたら・・・まさかの花娘×ダルマ衣装×羽のシルエット・・・・!!!

・・・・ツ!!!!!これはもしかしたらもしかしますか・・・!!!!!(サイトー心の声)

そしていきなり

バーーーーーーーーン  エイトシャルマン

 

例のイントロにボルテージはいきなり最高潮へ★==

 

ゆきちゃんが振り向いた瞬間に目に涙をいっぱい溜めて泣き笑いみたいな表情だったのに、「夜どおしのむぞーッ」のところで振り切って役者の顔になったのがゾクっとしました。

最後の最後まで、自分が祝福される場というより、みんなを楽しませる場!という意識をもってるんだな、、という徹底したプロ意識に恐れおののいた次第です。

 

サイトー何が好きって、エイトシャルマンの時の花娘のオラオラが大好き♥

それをいきなり持ってきてくれるゆきちゃん・・・。

サンテ、本当に楽しかったですね!っていう表情で客席を見回してアーーーーーイッって煽ってくれるゆきちゃん!

涙が止まらないよおおおおおお

最高かよおおおおおおおおおお

 

露出度は高い衣装な訳なのですが、花娘は決して媚びない! そんなところにとてもしびれます。

 タカラヅカスペシャル2018でも披露いただいたエイトシャルマンですが、スペシャルなのは人数は倍!!衣装は当時のあのままであること!!タカスペの時、ヅカオタあるあるかつお得意の「脳内補正システム」でダルマの衣装が自然と見えてくる迫力だったのですが、今回はそんなことしなくても・・・うっ・・・あのシャルマンズが目の前にいる・・・みんな羽根しょってる・・・ってなって泣きました (愛が重めでお送りしております)

ゆきちゃんから発せられる一瞬、一瞬がたまらなく愛おしくなってきます。

 

~~~花組宝塚大劇場CASANOVA千秋楽 仙名彩世サヨナラショー~~~

●Santé!!エイトシャルマン(文句なし最&高で泣く)

ジラされて熱帯(ちなつさんソロ、まさかここでという感じでびっくりして、また、トップ娘役のサヨナラショーにソロがあるくらい愛されてるということに泣く)

●For the People(ゆきじゅりべー尊さがはんぱなくて泣く)

ポーの一族シーラの曲ゆきちゃん同期と(同期に囲まれて幸せそうなゆきちゃんとびっく先輩・しー様・りりか様・ふじもんの祝福した目線に泣く)

●Santé!!デュエダン(明日海さんとのちょっとツンデレなデュエットダンスで、ゆきちゃんから片時も愛しい目線を離さない明日海さんと高い技術のゆきちゃんの娘役芸に彩られたダンスが美しくて泣く)

●Beautiful Garden退団者(みんな~~退団しないで~~~~って泣く)

●MESSIAH主題歌全員(ゆきちゃんピンクのフワフワッのオフショルドレス羽モチーフ♥歌詞が良くて、ドレスで降りてくるゆきちゃんを手を取って迎える明日海さんがリアル旦那様でカッコよくて、泣く)

●Santé!!全員(フワッフワのドレスなのに、ガシガシみんなに笑顔で絡みに行くゆきちゃんと組子が本当に楽しそうで、幸せそうで、泣く)

 

・・・という、泣きすぎて頭が痛い!!!!!
隣の人に若干引かれた目線で一瞥もらいました!!!ごめんねえええええ!!!!
でもこんなに泣くのあと4月28日までないから許してえええええええ!!!!
と思ってたら、退団者あいさつで、ほっこりエピソードも聞けて、最後は本当に暖かい気持ちで、幕が下りたのでした。
 
はああああああああ、ゆきちゃん本当にお疲れ様でした。
またゆっくり休んで東京でお待ちしております!